ワークサイドは、従業員オンボーディングを組織全体で効果的に実施するためのクラウドサービス「Onn(オン)」をリリースした。Onnは、入社者に関する情報を一元管理する機能や、人事や現場など複数の部門の連携を促進するアクティビティ機能などを提供し、オンボーディングに関わる部門の情報格差をなくす。また、入社者へのアンケートを実施し、日々の仕事の充実度や入社後の満足度を数値化し、一人ひとりのコンディションを可視化する。
通常、新入社員のオンボーディングには複数の部門が関わる。採用から入社までは採用部門、研修は人材開発部門、現場配属後の受け入れは現場の上司やメンターが担当するなど、分業体制になる傾向にある。そのため、人事と現場のプログラムに一貫性がない、入社者の悩みをキャッチしづらいなどの課題が発生する。また昨今、コロナ禍におけるテレワーク推進により、オンラインでのオンボーディングが増え、入社者の状態の把握がさらに難しくなってきている。
一方で、採用した社員の入社後の活躍や定着、エンゲージメント向上に関する取り組みや課題について、「入社者の86%は、入社後の半年の間にその会社に長く勤めるかどうかを決定している」というデータもある。入社前後の期間の重要性は高いと考えられる。さらに最近では、副業やリモートワークをはじめ、個人の働き方が多様化し、組織におけるオンボーディングの機会が増えている。
Onnは、入社者と組織のコミュニケーションの量と質を向上し、一人ひとりにマッチした入社体験を提供することで、誰もが活躍できる環境づくりを支援する。特徴は次のとおり。
- オンボーディング特化アンケート
- 入社前後のコンディションをリアルタイムで把握
- オンボーディングログの一元管理
- 入社者との面談メモやコミュニケーションメモなど、散らばりやすい情報を一元管理
- 人事と現場の分断を防ぐ「アクティビティ機能」
- 入社者に関する情報をタイムリーに全員で共有し、人事と現場間の連携を容易に
なお、Onn β版は、ヤプリ、プログリット、ストックマーク、mikanをはじめとするスタートアップや上場企業が導入しているという。