ハッカズークは、同社が提供するアルムナイ(退職者)に特化したクラウド型システム「Official-Alumni.com」を用いて、荏原製作所がアルムナイネットワークの構築を開始したことを発表した。
Official-Alumni.comはトークルームや名簿機能など、企業とアルムナイの良好な関係性を築くための機能を多く備えている。
荏原製作所がアルムナイ制度を開始する背景には、同社の長期ビジョン「E-Vision2030」がある。これは2030年時点での荏原製作所の理想像を前提に、成長戦略を考えたもので、社会や環境へのサステナブルな価値を意識しながら、現在の約3倍となる時価総額1兆円を目標としている。
この「E-Vision2030」の重要課題の一つが「人材の活躍促進」だという。
社会の変化に伴い、荏原製作所も年功序列を廃止。役割等級制度を導入して実力主義を浸透させていく中、社員のキャリアデザインの重要性が増している。そのような中で、新たに目を向けたのが「退職以降の出口戦略の構築」であり、その取り組みの一つがアルムナイ制度だ。世の中で活躍する荏原製作所の卒業生とつながり、人脈を広げ、卒業生を含めたタレントを可視化するためにOfficial-Alumni.comを用いたアルムナイネットワークの構築に取り組み始めるに至った。
荏原製作所はOfficial-Alumni.comを通じて、同社の卒業生「エバルムナイ:Ebalumni(Ebara-Alumni)」と同社の双方にとって価値のあるネットワークを目指していく。また、アルムナイネットワークの構築と並行して、退職者に向けた「退職アンケート」も実施予定。退職者の本音の退職理由を把握し、組織課題へのフィードバックとして生かすことで、退職者にとっても在職者にとっても居心地の良い組織を目指すという。