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HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

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2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

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2017年4月特集「ゼロからITエンジニアを目指す・育てる」| #2

未経験から半年でLPICレベル3やCCNPを取得した若手エンジニアたちが語る、その道のり・モチベーション・現場で実感するメリット


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情報処理技術者試験を受けていない理由

――ところで、情報処理技術者試験は受けていないのですか?

梅本:言うほどのものではないのですが……ITパスポート試験と情報セキュリティマネジメント試験に合格しています。ゆくゆくは情報セキュリティスペシャリスト(現:情報処理安全確保支援士)をとりたいので、そのための第一歩として挑戦しました。サーバーの構成など考えていると、やっぱりセキュリティが重要視されるので、セキュリティは勉強しておいて損はないと。あとは、単純に知識を付けたいということですね。

――知識欲がずっと継続していることに感服します。毎日お忙しいでしょうに。

梅本:何でも知りたがりな人間なので(笑)。

戸松:私は、情報処理技術者試験は持っていないです。

中尾:かなり前ですが、初級システムアドミニストレータ試験に合格しました。

――情報処理技術者試験は受けるきっかけがない?

中尾:入社して勧められるのはCCNAとLPICなので、まずはこの2つ。あとはその延長でCCNPとかLPICレベル2以上とか、私の場合はVMwareとか。そうすると、情報処理技術者試験になかなか目が向いていかないです。

戸松:現場で求められるのは「プロダクトに通じている」ことです。国の試験で問われる知識は一般論やコンピュータ科学に近いので、現場ですぐに力になるかというと疑問で。だから、私は手を付けてきませんでした。

 逆に、今は(IT技術を)広く知りたいなと思うので、応用情報技術者試験などには挑戦してみようという気持ちになっています。現場の作業者ならOSのコマンドなどを知っていれば済むんですが、先ほど梅本が言ったように、システム構成を考えたりするレベルになると、全体的な広い知識が必要だと肌で感じるんです。自分が知らない分野はまだまだあるので、国が実施している試験を一度受けてみようかなと、今は思うようになりました。

――戸松さんは最近チームリーダーに昇格されたのですよね。すると、リーダーとしてメンバーと向き合うことになるでしょうし、お客様側でも話をする方が変わるのではないかと思います。戸松さんがITについて広く全体を学びたいという気持ちになったのは、そうしたことも理由にあるのでしょうか?

戸松:これまでは一作業者という立場で済んでいたのですが、今はお客様と直接話すようになってきて、知識が圧倒的に足りないと感じることがあります。また、チームメンバーは配属先がバラバラで、普段何をしているのか把握するのが困難なんです。それで時折メンバーに話を聞いてみるわけですが、今の知識では質問を受けたときにアドバイスできないかもしれない。それで改めて焦りを感じているところです。

「メンバーにはネットワークを担当している人がいますし、私より技術力が高いメンバーもいるので、話を聞いたときについて行けない、分からないことがあります。そんなときには、逆にメンバーから教えてもらいます」(戸松さん)
「メンバーにはネットワークを担当している人がいますし、私より技術力の高いメンバーもいるので、話を聞いたときについて行けない、分からないことがあります。そんなときには、逆にメンバーから教えてもらいます」(戸松さん)

受験時の苦労とそれぞれの克服方法

――ところで、皆さんは勉強をする中でどんな苦労がありましたか?

中尾:資格でいうならモチベーションの維持が大変でしたね。業務が立て込んできて時間がない中で勉強しようとするとスケジュール通りに進まず、勉強がおろそかになってしまいます。VCPを取ったときには教本がなく、分厚い専門書しかありませんでしたが、何としてでも勉強を継続しようと、重たくても本を通勤カバンに入れていました。帰宅が終電になっても、1日1回は本を開くようにしていましたね。

――そこまでしても取得したいという気持ちがあったんですね。

中尾:私たちのような働き方をしていると、同じ現場は長くても3年で、就業先や案件が移り変わるため、自分の価値をブラッシュアップする必要があるんです。そうしないと思うような仕事ができません。ゆくゆくは会社の評価や自分の処遇にも関わりますから。とはいえ、あえてこういう道を選んでいるのでやらないといけない、と思っています。同期会などで仲間に会うと、「こんな資格を取ったよ」なんて話をするので刺激になります。

「自宅の最寄り駅に着いてからベンチで本を開くこともありました」(中尾さん)
「自宅の最寄り駅に着いてからベンチで本を開くこともありました」(中尾さん)

梅本:自分はもう、毎日壁にぶつかっていますね。資格を取っても取っても1日に1つは必ず、実務で分からないことが出てくる。いまサーバー100台規模のリプレイスを控えていて、仕様書を1人で見ているのですが、その中の構成図などから出てくる不明点に苦戦しています。1つ1つ疑問をつぶしながら前に進んでいる感じです。最近は物理サーバーが減り、ほぼ仮想サーバーになってきているので、VCPやHyper-Vを勉強したいと思っています。

戸松:1月にOPCEL試験[5]の社内合格第1号をねらって勉強したのですが、不合格でした。まず教材が少ないんですよね。実機で自習しようと思っても試験の出題ポイントが分からないし。とりあえずOpenStackを使ってクラウド環境を一通り構築して、自分なりに学習して「よし」と受験してみたのですが、全然分からない出題ばかりで(笑)。「えー、こんな問題が出されるのか」と。試験に合格するという点では、やはり出題のされ方、切り口といった情報が事前に欲しいなと思いました。

――OPCELを運営するLPI-Japanが開いている無料セミナーでは、出題のされ方などが説明されるようですよ。

戸松:そうですね。LPICレベル2の無料セミナーには出たことがあるのですが、そうしたお話をされていました。OPCELでも事前に参加していれば、出題について情報を取れたかもしれなかったですね。いずれにしても、OpenStackは絶対理解しておいたほうがいいと思っています。

 その他の苦労という点では、試験を控えているときに同僚から「飲みに行こう」と誘われると迷いますよね。自分との戦いです(笑)。目の前の楽しみを取るか、自分に投資するか。それで「来週行こうよ」と言います。

[5]: OpenStackの知識を問う資格試験。2015年10月リリース。LPI-Japanが運営している。OpenStackはサーバーマシン上にクラウド環境を構築するためのソフトウェア。

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資格取得を通じて実務でも役立つ知識の「引き出し」が増えた

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2017年4月特集「ゼロからITエンジニアを目指す・育てる」連載記事一覧
この記事の著者

市古 明典(資格Zine編集長)(イチゴ アキノリ)

うさぎ化してますが、1972年の子年生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。資...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。 Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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