シェルスクリプトが動いたとき「SEらしいことをしている!」と感動
――VSN社に入るとさっそく研修が始まりますね。IT未経験で受けた研修はいかがでしたか?
中尾:座学からすぐに実機を使ったシステム構築に入りました。ぼんやりと説明されるのではなくて、座学で受けた説明を実機ですぐ試してみるハンズオン形式だったので、(知識を)すごく吸収しやすかったです。実践的でためにもなりました。また、私は営業職とはいえIT企業にいましたので、何をしているかのイメージはある程度できました。前職でエンジニアが話していたあれはこれのことか、と発見や再確認をしていた感じです。
梅本:実はVSN入社前に、人材紹介会社が実施しているITセミナーに2〜3か月ほど通っていました。そこでサーバーの操作などをやっていたので、未経験の入社ではあるものの、まっさらな状態で研修を受けたわけではありませんでした。なので、すんなり研修内容に入っていけたという印象です。ただし、予習したのはサーバー関係のみだったので、ネットワーク関連だと苦労しました。IPアドレスの計算方法とかサブネットマスクとか、全く分かっていなかったんです。
戸松:私は全然分からなくて。ネットワークはまだ日常でも耳にすることがあってイメージできる部分もありましたが、サーバーはもうさっぱり。なので研修では、逆に分からないほうのサーバーをやってみようかなと[1]。しかし、実際やってみると、やっぱり難しかったですね(笑)。でも、量をこなしていくうちに、何となく分かってきました。講師の方が丁寧かつ上手に教えてくださったこともあって、時間が経つにつれて(知識を)飲み込めるようになっていきました。
中でもシェルスクリプトの研修は、「おお、本当に動くんだ」「こういうものか」と感動しました。そのとき初めてSEらしいことができた気がして、すごく楽しかった覚えがあります。
――ああ、それはいい話ですね。
戸松:たぶん、そう感じるように誘導されたんでしょうね(笑)。簡単なスクリプトからだんだんやらせていって。
研修は最初の2週間でマナーやビジネススキルを学ぶんです。続いて次の2週間でLinuxを使ってOSの基本を学びます。シェルスクリプトをやったのはそれからでしたね。研修を始めて1か月ちょっとしてからです。
――中尾さんはネットワークを選ばれたのですよね。
中尾:前職で扱っていたのはサーバーのほうで、その仕組みなどを詳しく知りたくて転職したわけですが、もっと下のレイヤーから知りたいとも思っていたんです。そこで、サーバーとネットワークのどちらかを選べると聞いたときに、より分からないほう(ネットワーク)を選びました。
梅本:私は中尾や戸松の1年後に入社したのですが、そのときは入社月で研修クラスが決まっており、サーバークラスに配属されました。ただ、入社前に勉強していたほうだったので、実は内心「ラッキー」と思いました(笑)。
注
[1]: 当時は新人研修をサーバーとネットワークのどちらにするか、自分で希望できたとのこと。現在は入社月によって異なっている。