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2017年4月特集「ゼロからITエンジニアを目指す・育てる」| #2

未経験から半年でLPICレベル3やCCNPを取得した若手エンジニアたちが語る、その道のり・モチベーション・現場で実感するメリット


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資格取得を通じて実務でも役立つ知識の「引き出し」が増えた

――資格を取ってみてよかったことは何ですか?

戸松:今はインフラ全般の保守を担当していて、サーバーのことなら、お客様やメンバーから唐突な質問が来ても自力で調べて回答できるようになりましたが、実務で触れていないネットワークについて同じように聞かれたときには、何について尋ねられているのかな、と戸惑うときがあります。ただ、この辺のことだろうと当たりを付けて、相手が知りたいことまで聞き出せるようになったのは、やはりCCNPを取得できるまで勉強したからだと思います。

 実務では、ネットワークにはほぼ一切触れませんからね、勉強していなかったら会話が成り立たないでしょうね(笑)。対応の早さも大きく変わると思います。あと、打ち合わせでネットワークの話になったときに、サーバーチームのメンバーに助け船を出せたことがあったんです。自分の知識が役立っていると感じて、うれしかったですね。

梅本:まず、自分の中の「引き出し」が増えたのが一番大きいと思っています。業務中の質問にぱっと答えられるようになりましたから。また、最近見ているサーバー構築の仕様書はまだ準備段階のものなので、指摘をしてブラッシュアップするのも1つの業務。その指摘を入れるという作業において、CCNA取得を通じて学んだことは役立つことばかりです。自分はサーバー担当ですが、ネットワークの知識がなかったら今より苦労していたと思います。

中尾:ネットワークやサーバーって目で見えるわけではないので、確かな知識がないとイメージするのが難しいです。サーバー1台の物理構成ならまだしも、複数台で仮想化されたサーバーをネットワークでつなぐという世界になると、何をすればよいのか、どうすればよいのかが分かりづらくなってくるんですよね。ネットワークやサーバーの勉強をすることで、それらが頭の中でちゃんとイメージできるようになるのは、エンジニアとしてすごく重要だと思っています。

 先ほどの戸松が「お客様やメンバーと話ができる」というメリットを挙げていましたが、私もその重要性を強く感じています。お客様やメンバーとコミュニケーションがとれなければ仕事になりません。一方で、ベースとなる技術を持つと、それがお客様やメンバーとの共通認識となって仕事がスムーズに進むようになります。さらに、勉強すればするほど、自分が担当できる仕事の幅が増したり、「これができるみたいだからやらせてみよう」とチャンスをもらえたりします。これは大きなメリットです。

――1日1回は本を開くといった努力の積み重ねは、しっかり価値を生んでいるわけですね。

中尾:それが仕事の充実というか、楽しみにつながってきます。分からないとどうしても悩んで、どんどん閉じこもって行ってしまい、自分の中で悶々としてしまう。それが分かるようになることによって、「こういう解決法でやっていこう」と言えるようになり、ひいては仕事がどんどん楽しくなっていくかなと思います。

――ところで、皆さんは勉強するときに、実機を触りましたか?

戸松:資格によりますね。LPICのレベル1は知識で大丈夫でした。レベル2〜3は実機での実習が必要でした。

中尾:私もCCNPを受験するときには、かいつまみながら実機で練習しました。

梅本:実機の必要性を実感したのはLPICの202試験とOSS-DBです。8割書籍、2割実機という状態で行ったら、実習不足で不合格になってしまいました。これはいけないと実機を使った実習に励んだのですが、そこで「こういうことか」と理解できたことが少なからずありました。実習はするべきですね、経験者が語ります(笑)。

「OSS-DB試験のためのデータベース実習は、実機でやってみても理解するのに苦労しました」(梅本さん)
「OSS-DB試験のためのデータベース実習は、実機でやってみても理解するのに苦労しました」(梅本さん)

体系的・網羅的な知識の獲得が今後の成長に必要と感じている

――これから勉強したい分野や目標などありますか?

梅本:「全部」といいたいところですが……今はVMwareをやりたいです。あと情報セキュリティスペシャリスト(現:情報処理安全確保支援士)など、インフラに関する国家資格の上位試験にもチャレンジしていきたいですね。

中尾:ファイアウォールやUTMといったセキュリティ周りの知識を身に付けたいです。あと、業務でWindows Serverに触れる機会があったので、せっかくならこれも体系的に勉強をしてみたいなと。業務から派生するところから知識を押さえていきたいと思います。

――何かを勉強するというときに「体系的な知識が欲しい」という発想になるのは、とても興味深いですね。

中尾:とりあえず勉強するとしても、網羅的にやらないと後々困るんです。広く浅く押さえておくことで、あとで応用が利くんですよね。技術の変化や移り変わりにも柔軟な対応が求められますし……。専門的に取り組むことももちろん必要ですが、最初の入り口として広く浅く学ぶのには資格は有効だと思います。

戸松:私はいまVCP取得に向けて勉強中です。途中まで取れているので、年内(1か月足らず)には最後まで合格したいです。VCPを取得したら、間に合えば来春に応用情報技術者試験にチャレンジするつもりです。全体的な知識を網羅する、もしくは仮想化やクラウドの技術・知識を強化するという方向で勉強していきたいですね。いずれはマネジメントの立場まで進みたいんです。そのためには日常業務で使う知識だけでなく、根本的なところの知識が必要になるので、そちらも並行して勉強していきます。若いうちに知識の裾野を広げておきたいですね。

――皆さんの努力や向上心は、本当にすばらしいです。本日はありがとうございました。

VSNの研修ルームの1つ。IT部門だけでこのような研修ルームが6部屋あるほか、サーバー研修やネットワーク研修のための設備が充実している。(左から2番目は資格Zine編集長の市古)
VSNの研修ルームの1つ。IT部門だけでこのような研修ルームが6部屋あるほか、サーバー研修やネットワーク研修のための設備が充実している。(左から2番目は資格Zine編集長の市古)

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2017年4月特集「ゼロからITエンジニアを目指す・育てる」連載記事一覧
この記事の著者

市古 明典(資格Zine編集長)(イチゴ アキノリ)

うさぎ化してますが、1972年の子年生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。資...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。 Webサイト:http://emiekayama.net

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