マネーフォワードは、クラウド型人事管理システム「マネーフォワード クラウド人事管理」の提供を開始した。同サービスは、中堅企業向けバックオフィス統合ソリューション「マネーフォワード クラウドERP」のラインナップ製品という位置づけ。
多くの企業は、人事労務業務のスタート地点である従業員情報や組織情報を、紙や表計算ソフトなどさまざまな形式で収集・管理している。そのため、給与計算や勤怠管理などのシステムを導入している場合でも、情報の手入力が発生。また、給与・勤怠といった人事労務に関連するサービスを複数導入している場合、所属や役職などの従業員に関する情報の変更があった際に、サービスごとに変更手続きをしなければならないといった課題も抱えている。
そういった中、同社は2020年10月に中堅企業向け「マネーフォワード クラウドERP」を発表。企業の成長に合わせてさまざまな領域のサービスを柔軟に活用できるよう、対応業務領域の拡大を進めているが、今回、対応業務領域の拡大の一環として「マネーフォワード クラウド人事管理」の提供を開始した。
マネーフォワード クラウド人事管理は、従業員・組織情報を一元管理する人事管理システムとして、従業員情報の収集や管理をクラウド上からペーパーレスで行うことが可能。給与計算や勤怠管理、社会保険申請のサービスなどと連携することで、従業員・組織情報を自動で反映するため、入退社や異動のたびに発生する転記作業を削減し、人事労務業務の効率化を実現する。
従業員・組織情報の一元管理の実現により、転記作業不要で、最新の従業員・組織情報を、同社が提供する「マネーフォワード クラウド給与」「マネーフォワード クラウド勤怠」「マネーフォワード クラウド社会保険」をはじめ、人事労務領域のサービスと連携できる[1]。これにより、人事労務担当者は、すべての人事労務業務を一気通貫で行えるようになる。
注
[1]: 現在は、同サービスとマネーフォワード クラウド給与、マネーフォワード クラウド勤怠との連携が可能。マネーフォワード クラウドの各種サービス、他社サービスとの連携は順次対応予定。