NTTデータ先端技術では、人事・総務領域におけるServiceNowの活用事例として、人事管理ソリューションである「HR Service Delivery」を活用し、従業員サービスポータルを構築した。これは従業員体験の向上を目的としており、ファーストバージョンでは従業員の利用機会が多い「問い合わせ」「ToDo」「ナレッジ検索」の3つの機能の提供を始めた。
- ①問い合わせ機能
- 従業員が人事総務部門に問い合わせをする機能。質問者側から回答をする人事担当者および着手状況が分かるため、自分の質問に対応されているかどうか不安になることがない。また、問い合わせ履歴より自分の過去の質問・回答の内容を一元的に参照可能になり、忘れてしまった質問・回答の経緯を簡単に振り返ることができる。
- ②ToDoリスト
- 年末調整など、従業員が必ず実施しなければならない期限付きタスクをToDoとしてリスト化し、従業員の対応の漏れを防止する。従来のように期限付きタスクがメールに埋もれてしまうといったことが解消される。
- ③ナレッジ検索
- 人事関連のナレッジを目的別に整理し、視認性を向上させたほか、キーワード検索により最短で目的のナレッジに到達できるようにした。
同社では今後、各種社内申請や手続きのデジタル化、従業員一人ひとりのライフイベントに合わせた情報提供など、パーソナライズ化された従業員サービスポータルを目指して、機能を充実させていくという。また、これを通して得たServiceNowに関するノウハウや課題解決力を、顧客企業のDX推進の支援に活かしていくと述べている。