企業の高卒新卒採用支援を行うジンジブは、23卒の高校生を新卒採用する企業に向けた「面接サポート」サービスを提供開始した。同サービスでは、面接時に受験者の適性テストを実施して個人の特性を可視化するサーベイ、サーベイ結果の活用や面接に関するマニュアル・質問例を使用でき、サーベイ結果を企業の求める人物像と照らし合わせることで、面接での相互理解を深め、選考時のミスマッチを防ぐ。
高卒の新卒入社者は3年以内に39.5%が離職しており、1年以内の超早期離職は17.2%と大卒と比較しても特に高い状況。同社のアンケートによると、高校を卒業し社会人になって離職した者のうち、「(初職の)会社の印象が悪くなった」と答えた割合は45.9%と、継続就業者の2.6倍だった。離職理由は「人間関係が合わなかった」「仕事や配属先が自分には合わなかった」が上位を占め、期待していたことと現実が異なった、つまり入社前のミスマッチが主な要因と考えられる。
一方、企業の人事からは面接時に「自社で活躍してくれる人と出会いたい」「自社の魅力を伝える入社の動機付けをしたい」が、やり方がわからないという課題の声が多数寄せられているという。高校生の就職活動では、短く限られたスケジュールの中で選考し、入社後の活躍・ミスマッチ防止に向けた相互理解・期待と現実のすり合わせまでを面接で行う必要がある。
そこで同社では、選考時の相互理解・ミスマッチ防止の支援として、受験者の特性を多面的に把握するサーベイアプリ「サンボウ」と、サーベイ結果の読み解き方、相互理解を深めるための具体的な質問事例の面接基本マニュアルとガイダンスをセットにした「面接サポート」サービスを提供開始する。
その第1弾となる今回は、入社前のミスマッチを防ぐことを目的として、面接サポートを開始。その後は、入社前のミスマッチを防ぐために内定者フォローや、入社後に活躍させるサポートとしての入社後フォロー、評価とマネジメントに関してサポートを行うシステムの展開を予定している。
同サービスの価格は、年間利用料10万円(税別。高卒受験者にかかわらず何名でも使い放題)。
なお、サーベイアプリ「サンボウ」は、受験者に3~10分程度の簡単なアンケートをスマートフォンアプリ上で回答してもらい、「性格特性」と「仕事における優先順位」を診断する。導入企業は、性格特性のグラフや優先順位をタイプ別で紹介するなど、特性をわかりやすく可視化したアンケート結果を確認できる[1]。
注
[1]: サンボウが可視化するのは、目に見えない特性で、人種差・文化差を越えて最もユニバーサルな性格因子(性格特性)と、身の回りの環境などにより意思決定に影響を及ぼす総体的な影響因子。