WisHは、企業内のD&I(ダイバーシティー&インクルージョン)推進担当者を育てる、「D&I職場づくり実践リーダー養成講座」を開発したと発表した。南山大学 人文学部心理人間学科教授で、人間関係研究センター長を務める中村和彦氏が講座を監修している。
同講座は全6回(月1回・5ヵ月間)にわたって開催され、すべてオンライン受講が可能。2022年春に第1期を開講予定で、2022年3月頃に受講募集を開始する。受講には次に挙げる3つのメリットがあるという。
- ①D&I推進×組織開発手法や知見を習得
- 組織開発の専門家監修のカリキュラムにより、机上の空論ではなく実際の職場で実践できる具体的スキルを獲得できる。
- ②D&I推進の実践×D&I実践者育成
- 成果発表に向けた職場での実践、組織開発手法を体験して体得し、職場で再現できるような講座内容。
- ③タテ×ヨコのネットワーク作り
- 講座内でグループを作り実践に取り組む形式。共に自社の課題に協力して取り組むことにより他社との強靭なヨコのつながりを形成。また卒業生にも関わりを持ってもらうことを想定しており、企業におけるD&I推進者たちのコミュニティを形成予定。
また、同社は次のようなことで悩む人に受講を勧めている。
- D&Iに関する社内制度やルールの整備はできることはすべて進み、これ以上どのような手立てがあるのか、分からなくなってしまっている。
- これまでも数多く講演や研修など学びの機会を設けてきたが、結局現場は管理職頼みになっており、なかなか目に見える変化が起きていない。
- 管理部門から現場への働きかけに限界を感じる。何をどう伝えたら変わってくれるのか。
- D&Iと言いながら、女性ばかりが優遇されているという反発も強い。具体的に何をしていくべきなのか。
- メンバー一人ひとりの事情に柔軟に対応せよと言いながら、でも業績は落とすな、というダブルバインドで管理職が苦しんでいる。これをどう支援したらよいのか。
同講座のカリキュラム内容は次のとおり。
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概要:対話型組織開発の手法を活用し、D&I推進の実践スキルを学ぶ
「D&I職場づくり 実践リーダー養成講座」2022年春開講 - 第1回:D&Iとは・関係性におけるコンテントとプロセス
- 第2回:多様な人との協働・バイアスとコンフリクトへの対処法
- 第3回:強みの思考の対話と理解・AI(アプリシエイティブ・インクワィアリー)の体験
- 第4回:D&I職場づくりの計画と実践演習
- 第5回:D&I職場づくりの振り返りと実践第6回/成果発表
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