キャリアダイバーシティは、外国籍人材の採用の入門手引き「ダイバーシティ推進マニュアル」と、外国籍人材の積極的採用などのダイバーシティ推進に取り組む企業に向けた「ダイバーシティ先進事例集」をリリースした。
日本では、2050年に約2300万人もの労働人口が不足するといわれており、中長期的な人材の確保が喫緊の課題となっている。また、社会のグローバル化に伴い、日本企業による外国籍人材の受け入れ体制整備は急務といえる。
しかし、「外国籍人材の受け入れ方法が分からない」という企業は多く、採用活動は停滞。日本へ留学に訪れている留学生の約6割が「日本企業の受け入れ体制が十分でない」ことを理由として、日本での就職を敬遠しているという調査もある。
ダイバーシティ推進マニュアルは、外国籍人材の採用意義や採用方法、採用における注意点等を分かりやすく、ポイントをまとめて解説する。
ダイバーシティ先進事例集では、実際に外国籍人材の採用を行った企業3社に、ダイバーシティを推進する経営の考え方、採用による影響などを取材。そのうちの1社である清水建設のダイバーシティ推進室 室長の西岡真帆氏は、次のように述べている。
「『国籍』『セクシュアリティ』『障がいの有無』という枠組みだけでなく、10人のメンバーがいたら10通りの個性や価値観、つまり多様性があると思っています。 『男性だからこの仕事』『外国籍だからこの仕事』のような考え方ではなく、『あなただからこの仕事ができる』と評価し合える環境づくりが、企業においてダイバーシティを推進していくということではないかと考えています」(西岡氏)