クラウドERP「ZAC」を提供するオロは、全国の若手社員(20〜29歳)を対象に「働く人の意識調査2025」を実施した。
「DXが進んでいる企業」を志望する若手社員は約6割
「企業のDXの進み具合と入社・退社意向の関係」に関する質問では、「DXが進んでいない企業では働きたくない」が22.4%、「DXが進んでいれば魅力を感じるが、決定的ではない」が35.5%。この2項目を合わせた「DX志向」層は全体の57.9%に上り、約6割が企業のDX対応を、就職や転職における判断基準の1つと捉えていることが分かった。
一方で、「DXの進み具合はあまり気にしない」は23.7%、「アナログな企業でも問題ない」は18.4%と気にしない層も一定数存在し、DXの進み具合が就職・転職の絶対条件とは言い切れないことも示唆しているという。
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既婚者や子育て世代ほど、「DX志向」が顕著に
未婚者と既婚者で比較すると、「DXが進んでいない企業では働きたくない」「DXが進んでいれば魅力を感じるが、決定的ではない」この2項目を合わせた「DX志向」層は、既婚者は73.4%、未婚者は50.7%だった。
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また、子どもの有無で見ると、子どもありは80.0%、子どもなしは51.4%になった。n数が少ないため単純比較は難しいが、ライフステージの変化とともに、DX重視が強くなる傾向が見られる。
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DXが進まない企業に対しては「古い体質」などネガティブな印象も
「DX志向」層に、DX化が進まないことで、入社意向が下がる/退社意向が上がる理由を聞いたところ、「時代の変化に対応できない会社に感じる」が31.7%で最も多く、次いで「古い体質・年功序列の文化が残っていそう」が29.1%、「時代に合った仕事の進め方を学べなさそう」が27.3%、「業務が非効率で、残業や長時間労働が常態化していそう」が27.3%と続いた。これらの結果から、DXの遅れは単なるIT導入の問題ではなく、企業文化や成長機会、働きやすさへの不信感と直結していることが読み取れると同社は述べる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:働く人の意識調査2025
- 対象:全国の若手社員392名(20~29歳/男性197名・女性195名)
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査期間:2025年5月26日
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