ITCは、IT利活用に向けて経営者の立場に立った助言や支援を行い、IT経営を実現する人材であることを証明する資格。ITC資格の認定を受けるには、ITC試験に合格したうえで、ケース研修を受講する必要がある。また、IoT(Internet of Things)はモノのインターネットと呼ばれ、通信技術を備えたあらゆる「モノ」からインターネット経由でデータを集め、活用する技術。集まったデータを収集・分析し、その結果をフィードバックされることで、日常生活そのものが変わると期待されている。
今回発表されたのは、IoTにおける技術的な課題や導入状況の変化について、地域の実態を調査するため、全国のITCからIoTに関するアンケートを行ったその調査・分析結果になる。調査対象をITCとした理由は、ITCは中小企業も含めた経営とITを融合する役割を担っており、地域経済の活動をIoTを使って活性化するにあたって、最適なポジションにあるからとしている。
調査・分析結果によると、ITCにおけるIoTの理解度とスキル習得への質問に対して、約60%が「良く知っている」と回答し、全体で見ると99%の人がIoTのスキルを習得したいと意欲を示した。IoTへの関心の高さがうかがえる。
また、IoTの活用で変化が大きく見込める産業としては、製造業、農業・林業、医療・福祉の順に挙げられた。中でも製造業に対する期待は大きく農業・林業の1.7倍に達しており、この分野における注目度が高いことがわかる。
調査・分析結果の詳細はこちら(PDF)から閲覧できる。