ビジネス数学検定は、日本数学検定協会が開発したビジネスパーソンに必要とされる実用的な数学力・数学技能を測定する検定。数学力を5つの力(「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」)に分類して、ビジネスの現場に合わせた内容が出題されるのが特徴。
試験には下位資格のLite、上位資格の2級、最上位資格の1級が用意されているが、2017年4月3日から30日に実施される「第44回ビジネス数学検定」より、Liteの名称が3級に変更される。なお、3級の受検対象目安としているのは、新入社員や学生。
ビジネス数学検定3級の概要は次のとおり。
- 検定時間/問題数
- 【3級】60分/30問(五者択一問題)
- 検定料
- 【3級】2160円(税込み)
- 検定結果
- 合格点は70点。 検定結果は「合格」「不合格」のほか、総得点、および、「5つの力」それぞれの得点を表示し、どの部分に強み・弱みがあるのかをレーダーチャートを用いてビジュアルで評価する。
- 試験方式
- インターネット上で受検できるCBT(Computer Based Testing)方式。5つの力の分析結果や総合スコアは受検直後に表示される。
また、出題分野と出題内容は次のとおり。
- 把握力
- グラフの把握(折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフなど)・労働時間の把握・給料の把、簡単なデータの把握・平均値の把握・時差の把握・集合の把握など。
- 分析力
- 定価・利益の計算・売上高の計算・割合を用いた計算・金利の計算・為替差益の計算仕入原価の計算・債券利回りの計算・税額(所得税など)の計算など。
- 選択力
- 交通機関の選択・数値の比較による選択・スコアシートによる選択・割合を用いた選択、期待値による選択など。
- 予測力
- 到着時刻の予測・平均を用いた予測・加重平均を用いた予測・一次関数を用いた予測、連立方程式を用いた予測など。
- 表現力
- 折れ線グラフでの表現・棒グラフでの表現・円グラフでの表現・図表の適切な使用法、関数のグラフ表現・バブルチャートによる表現など。