学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「入社式」に関して調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2023年2月20日~2月28日
- 有効回答数:612件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
入社式は「リアル」での実施を予定している企業が8割を超える、前年比14.0ポイント増
2023年4月入社の入社式について、「リアルで実施」と回答した企業が81.2%に上った。「リアル」で実施する企業の割合は、前年(67.2%)より、14.0ポイント増加した。「大切な機会なので、対面で実施する」「同期との人間関係を築いてほしい」「リアルで実施し、入社したという実感を得て欲しい」といった声が上がった。
また、「リアルで入社式を実施するのは2019年4月以来」「行動制限の緩和を受けて、今年はリアルで開催することを決めた」「4年ぶりに対面で開催する」など、新型コロナウイルス禍後初めて「リアル」で開催するという声も複数寄せられた。
入社式を「リアル」で実施する企業の9割以上が、「コロナ前と同規模」で実施を予定
「リアル」で入社式を実施する企業の91.8%が、「コロナ前と同規模」で実施予定と回答した。「2020~2022年はオンラインでの開催や、規模を縮小しての開催としてきたが、今年はコロナ前と同規模で実施を予定している」「2019年4月に実施した入社式と同規模で実施する」といった声が寄せられた。
入社式を「リアル」で開催する企業の半数は「マスク着用」での実施を予定、「検討中」も3割を超える
リアルで開催する「入社式」での「マスクの着脱」については、「マスク着用を求める予定」の回答が50.0%で最多となった。「個人の判断に委ねる予定」は13.1%、「マスクなしを容認する予定」は4.1%となっている。「検討中」の回答も32.8%に達した。
「マスク着用を求める予定」と回答した企業からは、「事業運営上のリスクを低減するため」「新入社員に『個人判断』を委ねても判断しにくいと思うので、会社として指針を出す予定」「5類移行までは様子を見たい」「記念撮影時のみマスクを外し、式典中はマスク着用を促す予定」といった声が上がった。
「検討中」とした企業からは、「3月中の様子を見て検討したい」「マスクの有無は直前の連絡でも対応可能なため、3月13日以降の世の中の状況を見て判断する」「会話をする際は着用、その他は個人の判断に委ねるなど、式典内でも対応を分けることを検討している」といった声が寄せられた。
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