jinjerは、人事領域におけるDXについて調査・研究を行う「ジンジャー人事DX総研」を設立した。
同総研では、「HRテクノロジー」「タレントインテリジェンス」「エンプロイーエクスペリエンス」などの人事領域をテーマに、調査・研究・情報発信を行い、企業の人的資本経営を推進する。
同総研の考える人事DX推進ステップは、次図のとおり。
研究領域
HRテクノロジー
- HRプロセスオートメーション:人事情報システム(HRIS)や人材管理システム(TMS)を用いた業務の自動化とその効果分析
- AIと機械学習:入社後のパフォーマンス評価、従業員エンゲージメントの向上におけるAIと機械学習の活用
タレントインテリジェンス
- データドリブンな人材戦略:従業員のスキル、キャリアパス、適性を分析し、最適な配置と育成を行う
- パフォーマンス予測:データ分析を基にした従業員のパフォーマンス予測とそのフィードバックサイクルの構築
エンプロイーエクスペリエンス
- 従業員エンゲージメント:従業員の満足度やモチベーションを高めるための取り組みと、その効果の分析
今後の活動と展望
ジンジャー人事DX総研では、外部の有識者とともに、人事領域におけるDXについて調査・研究を行い、情報を発信するという。具体的には、次の活動を実施するとしている。
調査、研究および情報発信
- HRテクノロジーとタレントインテリジェンス、エンプロイーエクスペリエンスに関する調査・研究:最新の技術動向やベストプラクティスを分析し、報告書や学術論文として情報を発信
- 人事および組織に関する調査・研究:労働市場の動向、人事施策の効果、組織行動の分析を行い、その成果を公開
- 情報発信:定期的にレポートやホワイトペーパーを発行し、セミナーやウェビナーを通じて知見を共有
産学官連携による共同研究
- 大学や研究機関との共同研究:先端技術の適用や新しい理論の実証研究を通じて、HRテクノロジーとタレントインテリジェンス、エンプロイーエクスペリエンスの知見を深める
- 企業とのコラボレーション:実務における課題解決に向けた共同研究プロジェクトの推進
労働市場キュレーションレポートの作成
- 労働市場の分析:国内外の労働市場データを収集・分析し、その結果を提供
- トレンド予測:過去のデータと現行の動向を基に、未来の労働市場の動きを予測。人材活用のトレンド予測
- 統計データの分析:各種統計データを用いて、労働市場や働き方のトレンドを分析
- 未来の働き方の提案:分析結果を基に、企業が直面するおそれのある課題や機会を予測し、戦略的な提言を行う
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