アデコは、全国のX世代・Y世代・Z世代の3世代の働き手を対象に、働き方や仕事に対する考え方についての比較調査を実施した。
同調査での世代の定義は次のとおり。
- X世代:45歳~59歳(1965~1979年生まれ)
- Y世代:29歳~44歳(1980~1995年生まれ)
- Z世代:18歳~28歳(1996~2012年生まれ)
Z世代の4割が、スマホのみで業務資料を作成
勤務先からPCやスマホを貸与されているかと質問したところ、全体の29.8%が「PCとスマホどちらも貸与されている」、36.0%が「PCのみ貸与されている」、3.9%が「スマホのみ貸与されている」と回答した。
勤務先からPCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されていると回答した人に対し、スマホのみを使って業務資料を作成することはあるか質問したところ、「ある」と回答したのはZ世代が37.7%、Y世代が32.0%、X世代が21.7%と、世代が上がるごとに割合が低くなった。
次に、スマホのみで資料を作成する頻度を質問したところ、これもZ世代が最も高く16.6%が「ほぼ毎日」と回答した。同じく「ほぼ毎日」と回答したX世代は12.2%、Y世代は11.6%であった。
業務に生成AIを活用する頻度、Z世代が最多
勤務先からPCとスマホの両方、もしくはどちらかを貸与されていると回答した人に対し、業務で生成AIを使用することを許可されているか質問したところ、全体の29.1%が「許可されている」と回答した。一方、「許可されていない」は33.2%であった。また、残りの37.7%が「分からない」と回答しており、生成AIの使用に関する方針を定められていない、もしくは周知できてない企業が多いことが分かった。
続いて、生成AIを許可されていると回答した人に対し、使用頻度を質問したところ、業務で生成AIを使用する頻度が最も高かったのはZ世代で、20.2%が「ほぼ毎日使用している」と回答した。
「仕事よりもプライベートを優先」はX世代が最多
仕事とプライベートのどちらを優先したいか質問したところ、「プライベートを優先したい」はX世代が83.3%と最も多い結果になった。
副業・兼業をしたいか、1つの仕事に専念したいかを質問したところ、「副業・兼業をしたい」はZ世代が51.2%と最多となった。
リモートワークと出社のどちらで働きたいか質問したところ、「リモートワークで働きたい」はZ世代が56.6%と最も多いことが分かった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員
- サンプル数:20~50代の男女2050人(各年齢男女25人ずつ)
- 調査方法:インターネット調査
- 実施時期:2024年6月27日~28日
- 調査実施会社:楽天インサイト
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