データで見る製造業界のエンゲージメント傾向
まず、製造業界のエンゲージメントの傾向を見るにあたって、分析方法と分析結果をお伝えします。
分析方法
当社の「エンゲージメントサーベイ」を導入している企業の中から、製造業界の企業を抽出し、エンゲージメントスコアを分析しました。分析対象は合計213社です。
当社のエンゲージメントサーベイでは、エンゲージメントを左右する要因を「会社」「上司」「職場」の3つの領域に分け、さらに16の要素に分類しています。そして16の要素に紐づく形で詳細項目があり、回答者は詳細項目ごとに「期待度」と「満足度」を5段階で回答します。その結果から、エンゲージメントの指標である「エンゲージメントスコア」(≒偏差値)を算出しています。
分析結果
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製造業界は、他業界と比較してエンゲージメントの高い企業がやや少なく、業界平均のエンゲージメントスコアは48.7と、全業界平均(50.0)を下回る結果となりました。
- 他業界と比較して全体的に期待度・満足度が低い中、「会社基盤」に対する期待度のみ平均より高い結果となりました。
- 他業界と比較して、「施設環境」に対する満足度が特に低い傾向にありました。
- 階層別・年齢別のエンゲージメント比較では、特に若手(20代・30代)のエンゲージメントが他業界に比べて低いことが分かりました。
- 製造業界でエンゲージメントが高い企業は、「理念戦略」に対する満足度が高い傾向が見られました。中でも、部長層・課長層はその傾向が顕著でした。
- 製造業界でエンゲージメントが高い企業の30代は、「人的資源(人材の魅力)」に対する満足度が高い傾向が見られました。