このアンケートは、外資系企業、日系グローバル企業の社員1432人を対象に行ったアンケート結果をまとめたもの。
求人内容では「給与額」と「勤務地」が重要
「現場でもっとも満足していること」を聞いたところ、1位は「仕事内容(26%)」、2位は「給与(14%)」、3位は「勤務地(12%)」で、仕事をする上でこれらが重要視されているといえる。求人時には「仕事内容」はもちろんのこと、魅力ある「給与額」、利便性の高い「勤務地」などを押し出すことが必要だろう。また、昨今の働き方改革で注目を集めつつある「在宅勤務」や「サテライトオフィス」といったリモートワーク制度があれば、さらに興味を引くのに有効だろうとロバート・ウォルターズ・ジャパンは述べている。
「仕事内容」への満足度が従業員の定着率の向上と離職率を低下させる
また、現在の勤務先から「1年以内に転職しない」と回答した人が、現職でもっとも満足していることとして挙げた中で、一番多かったのは「仕事内容」(30%)だった。さらに、転職の決め手としてもっとも重要視することの1位も「仕事内容」(46%)である。このことから、従業員の定着率を保ち、離職を防ぐには、仕事に対する従業員の満足度向上が不可欠だとわかる。面接時にも入社後の仕事内容を十分にすり合わせ、候補者との認識違いを防ぐ必要があるだろう。
このほか、同一水準の賃金が保証された場合でも、大多数の人が契約社員や派遣、フリーランスといった、非正規社員ではなく、正社員として組織に属すことを希望(79%)しているという。
今回の調査結果を踏まえ、ロバート・ウォルターズ・ジャパンは「定年を迎えるまで数十年間キャリアを継続するには『仕事内容』と『給与』への満足は欠かせないとして、転職時にもこの2つが決め手となっているものとも考えられます」と述べている。