パーソルキャリアは、同社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」において、2020年7月の転職求人倍率をまとめた「doda 転職求人倍率レポート」を、8月20日に発表した。
2020年7月の転職求人倍率は、前月比0.05ポイント減の1.61倍で、求人数は前月比96.1%、前年同月比68.7%、転職希望者数は前月比98.9%、前年同月比105.7%だった。新型コロナウィルス感染拡大の影響で7月も求人数が減少し、転職求人倍率は続落。一方で、転職希望者数は過去最高水準を維持している。
業種別では、「金融」(前月比102.8%)のみで求人数が増加。職種別では、11職種のうち「専門職」(前月比103.8%)のみ求人数が増加した。
今回の調査結果について、doda編集長の喜多恭子氏は次のように分析している。
「7月中旬から東京・大阪・愛知などの大都市圏を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大したことを背景に、採用活動を再度縮小・一時停止する企業が増え、求人数は微減となりました。転職希望者数も微減となりましたが、求人数の減少幅が転職希望者数のそれを上回ったため、求人倍率は低下しました。
新型コロナウイルスの影響により先行き不透明な状況が続いているため、採用計画の見直しを進める企業が増えています。一方で、ITインフラ整備や情報セキュリティ構築に関わる職種など、経験者や即戦力となる人材を引き続き積極的に採用している企業もあり、8月以降徐々に採用活動を再開する動きもみられます」(喜多氏)