次に各メンバーに作業を割り当てていく。どのプログラムを誰が開発するかを指示していく。例えば「安部さんはプログラムA11を開発する」など。メンバーごとにスキルや生産性が異なる。性格も多様だ。「明朗快活で闘志あり」や「休みがちで情緒不安定」など。この性格がどのように影響していくかはシミュレーションを体験してのお楽しみである。
進捗チェックでは「納期を守れそうにない」といった報告を受ける
シミュレーションはメンバーのアサインだけではない。プロジェクト管理に必要なタスクも設定していく。例えばプロジェクト全体会議、利用者(クライアント)への報告、上司への報告などをカレンダーに設定する。リーダーがすべき仕事項目の多さに「意外と多いんですね……」と市古編集長は腰が引けている様子だ。会議や上司への報告は資格Zineにだってあるでしょうに、運営は大丈夫かと心配になる。
例えば、進捗チェックの設定を見てみよう。各メンバーの進捗状況が報告される。プロジェクト計画の予定と実績を把握するのによさそうだ。
市古編集長は城氏の指南を受けながらメンバーのアサインとリーダータスクを一通り設定し、いざ「実行」をクリック。
すると、画面に進捗チェックで設定した日までに起きたことが表示される。最初なので「○○がプロジェクトに参加します」「これからも定期的に報告してください」などと事務連絡的なものが並ぶ。しかしよく見ると、のっけから気になるメッセージもある。
メンバーからの報告で「我々は利用者から(プログラム名)に関するシステム構造設計の仕様を受け取っていません。すぐに仕様をもらわないと納期を守れそうにありません」と出た。リーダーはこれに対応してなくてはならない。対応は面倒かもしれないが、知らないまま過ごしていると後で致命的なことになりかねない。こうした指摘を素早く把握するためにも、メンバーとのコミュニケーションは密に行う必要がある。
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