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採用のこころ | #4

「僕らにオーガニックなコミュ力はいらない」―エンジニアによるエンジニア採用の世界観―セゾン情報システムズ 小野和俊さん


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 今回お話をうかがったのは、セゾン情報システムズの小野和俊さんです。アプレッソ創業時代の24歳のころから採用にかかわっていたという小野さん。ご自身もエンジニアであり、採用するのもエンジニア。エンジニアによるエンジニア採用の独特の感覚を聞いてきました。

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面接は、バーでしっとり語り合うように

小野和俊(おの・かずとし)
株式会社セゾン情報システムズ 常務取締役 CTO
1999年、サン・マイクロシステムズ株式会社に入社。入社後まもなく米国 Sun Microsystems, Inc. での開発を経験し、2000年より株式会社アプレッソ代表取締役に就任、データ連携ミドルウェアDataSpiderを開発。2013年よりセゾン情報システムズHULFT事業CTO、2015年より取締役 CTO、2016年より常務取締役 CTOを兼任。目下、「バイモーダル」な企業文化の実現とSIerの今後のあり方の模索、そして日本発のエンタープライズプロダクトの世界での成功にチャレンジ中。

小泉 まずは、簡単に小野さんの採用歴を教えていただけますか。

小野 僕の採用歴はすごく長い。2000年10月に代表取締役社長でアプレッソに入って、それからずっとなので。

小泉 その時はおいくつだったんですか?

小野 24歳。

小泉 若い。

小野 ほぼ18年、ずっと採用する側です。

小泉 長い。

小野 だからね、思い出すといろいろなことがあったなー、と。

小泉 みなさん慣れるまで試行錯誤があったみたいなことをおっしゃっているんですけど、小野さんもやはり、初めのころは緊張しましたか?

小野 そうですねえ。最初のころと今ってまた違うんですけども。何年かやってきて仕事も面談も同じような結論に行きついた。その結論というのは、基本スタンスは「バーでしっとり語り合うように」っていうことなんですよ。たとえばソフトウェア開発で、ペアプログラミングする時に、こう、一緒にプログラミングするじゃないですか。人によってはペアを組んでいる相手に「え、こんなの知らないの? だめだなあ」なんて言っちゃう人もいるんだけど、僕はそうじゃなくて「んー、わかるわかる、でもこういうやり方もよくない?」みたいな言い方をするんです。

小泉 マイルドですよね。

小野 相手を否定するのではなくて、「それもいいけど、こっちもよくない?」という感じで話していったほうが絶対にいい。面接も「では、まず、志望動機と自己紹介からお願いします」「はい。何年生まれで大学を出た後に1社目はこういう業務を経験しておりまして……」みたいなことがよくあるけれど、あんなのやってもあまり意味がない。バーで飲んでいて、そんな堅苦しく話す人はいないでしょう? 面談って基本的にお互いの話じゃないですか。会社側のほうの立場が上でチェックするとかではなくて、お互いを見る。お互いを見るし、お互いを知るし、お互いの相性がどうなのかっていうのを判断する場所。なので、「いちばん最初に自慢したくてしょうがないことありません?」みたいなことを聞く。得意なこととか。その人のいちばんやりたいこと、得意なこと、好きなことは話しやすいでしょうし、こちらも、形式的なものを聞くより、心地よく聞ける。

4番バッターばかり集めていたアプレッソ時代

小泉 アプレッソ時代はスタートアップで、こういう人をとらなきゃいけないからこういう風にとってた、みたいなことは、ありますか?

小野 アプレッソってやっぱり、立ち上げのいちばん最初の時で、組織よりも個の力がすべて、みたいなところがあったので、もうひたすら4番バッターかどうかだけ見ていたみたいな感じだったんですね。4番バッターにもいろいろなタイプがいて、ホームラン打つんだけど、時々人も殴っちゃうみたいな人とかもいるし(笑)。で、4番バッターを何人かとった結果、会社に来たら4番バッターたちがバットで殴り合ってたみたいなこともあったし(笑)。しかも1日中殴り合っているから、「仕事しようよ」みたいなこともあった。

小泉 そのころの面接というのは、小野さんとワンオンワンですか……?

小野 そうですね。最初の立ち上げの2000年から2002年くらいまでっていうのは本当に一人の力が組織の力に直結するっていう時代なので、4番バッターとか、ものすごく速い球を投げられるかどうかみたいな、そういう感じで卓越した技術があるかどうかみたいなことばかり重視してやってたんですよね。ただその、来てくれたはいいんだけど、エンジニアで4番バッター系の人って、意見が違う時に、納得するとすぐやるんだけど、納得できないと工数見積もりで「5年かかる」とかね(笑)。納得すると20分くらいでできたりするんですけどね。

小泉 極端ですね(笑)。

小野 ちょっと極端なケースだけど、そういう人もいたりとかして。だからエンジニアをそこそことってだんだんチームになってきたら、そういう、ホームランを打ってくるのはいいんだけど、さっきみたいな、議論ばかりになっちゃうと困る。意見を言って、それで新しいものを考えること自体は悪いことじゃないんだけど、どうしてもどっちが正しいかみたいなことになりかねない。で、事業がある程度落ち着いてきて、人数も増えてきて、そういう経験も経て、だいぶ変わってきて、今はセゾン情報もやっていて。アプレッソって最初は10人とかだったのに、今、セゾン情報って、1000人くらいなんですけど、そういう意味だと100倍くらい規模が違うから、セゾン情報だとまた全然違う見方をするようになりました。

小泉 アプレッソ時代には、年齢的には小野さんと同じくらいの人が来てたんですか?

小野 いや、ほとんど上ですよ。だって、24歳だから。24歳って、まあ、第二新卒ですよね、ほぼ。

小泉 むちゃくちゃ若いですよね。年上の人と面談すると、小野さんは気にしてなくても、向こうが戸惑ったりとか、そういうことはなかったですか。

小野 基本的に技術者の面談は、あんまり年齢関係なくて、どちらかというと、コードで語り合うとわかるみたいなところがある。

小泉 なるほど。井上さんも面談でコードを書かせると言っていました。

小野 そうそう。アプレッソとセゾン情報では規模から面談で重視するポイントも全然違うんだけど、ずっと一貫して、技術者についてはコーディング面接をしていますね。

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この記事の著者

小泉 真由子(編集部)(コイズミ マユコ)

情報セキュリティ専門誌編集を経て、2006年翔泳社に入社。エンタープライズITをテーマにイベント・ウェブコンテンツなどの企画制作を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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