◆ 《前編》はこちら。また、著者のDento氏が運営する「20代〜30代のキャリアを考えるブログ」もあわせてご覧ください
良い企業と悪い企業の差
――話を就活全体に戻しますと、選考中に感じた「良い企業」と「悪い企業」の差は、どこにあると思いますか。
面倒くさい言い回しになってしまうかもしれませんが、「良い企業」も「悪い企業」も人によって定義が異なると思います。
人によっては、業務量に対して給与が多い企業が「良い企業」になると思いますし、たとえ給与は少なくても、ワークライフバランスがしっかりしている企業が「良い企業」だと考える人もいると思います。また、社風が合うことや面白い仕事ができることを「良い企業」の条件に挙げる人も、一定数いると思います。
ただ、自分にとって「良い企業」は、自己実現ができる企業ですね。
――自己実現というと?
私には人生の軸として、将来的に起業することがあります。そのためには、若いうちは人脈を作って、いろいろな経験をすることが必須なんですよね。事業内容は恥ずかしくて言いませんが。
この条件を満たす企業というと、やはり外銀(外資系銀行)や外コン(外資系コンサルティング会社)、総合商社といった企業になります。その中で海外に行けるチャンスが大きく、さらに人脈が広がり、こっそりですが働きながら起業の準備をできるという点から、自然と就職先は商社に絞られました。
先ほど(前編で)は、労働量に対して給与が良いから、という理由で総合商社を挙げましたが、もちろんそれだけが理由ではないんですよ(笑)。
――一方で、「悪い企業」とはどのようなものですか。