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落とし穴はこれで回避! Oracle DB 12c SQL基礎 弱点克服スクール | 第6回

SQL関数振り返り ~ 文字列関数・日付関数・数値関数・変換関数・条件式・グループ関数


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設問の意図はどこかな?

では、最後の問題です。

問3

10年後の自分の誕生日が、平日なのか週末なのか求めるSQLを2つ作成しました。 正しい説明を選びなさい。

(1)

SELECT '&&bod',
CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY')) 
 IN ('SATURDAY','SUNDAY')
THEN 'weekend'
ELSE 'weekday' END "Your Birthday"
FROM dual;

(2)

SELECT '&&bod',
CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))
 BETWEEN 'MONDAY' AND 'FRIDAY'
THEN 'weekday'
ELSE 'weekend'
END "Your Birthday"
FROM dual;
  • a. (1)、(2)とも正しい結果が得られる
  • b. (1)のみ正しい結果が得られる
  • c. (2)のみ正しい結果が得られる
  • d. (1)、(2)とも正しい結果が得られない

正解は選択肢bです。 理由は、実行結果を見て解説しましょう。 なお、実行例には、正解かどうか判断しやすいように、SELECT句に、TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))を追記しています。

まずは、(1)の実行結果から確認しましょう。

SQL> -- (1)
SQL> SELECT '&&bod',
  2  TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY')) AS "After 10",
  3  CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))
  4   IN ('SATURDAY','SUNDAY')
  5  THEN 'weekend'
  6  ELSE 'weekday' END "Your Birthday"
  7  FROM dual;
Enter value for bod: 21-JUL-16
old   1: SELECT '&&bod',
new   1: SELECT '21-JUL-16',
old   2: TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY')),
new   2: TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('21-JUL-16'),120),'DAY')),
old   3: CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))
new   3: CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('21-JUL-16'),120),'DAY'))


'21-JUL-1 After 10                   Your Bi
--------- -------------------------- -------
21-JUL-16 TUESDAY                    weekday

2016年7月21日の10年後(ADD_MONTHS関数で120か月加算)は、火曜日(TUESDAY)のようですね。 よって、SATURDAY、SUNDAYとは一致しないので、ELSEに流れて、結果は、weekdayです。

しかし、(2)の結果は、weekendですね。なぜでしょう?

SQL> -- (2)
SQL> SELECT '&&bod',
TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY')) AS "After 10",
  3  CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))
  4   BETWEEN 'MONDAY' AND 'FRIDAY'
  5  THEN 'weekday'
  6  ELSE 'weekend'
  7  END "Your Birthday"
  8  FROM dual;
old   1: SELECT '&&bod',
new   1: SELECT '21-JUL-16',
old   2: TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY')) AS "After 10",
new   2: TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('21-JUL-16'),120),'DAY')) AS "After 10",
old   3: CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('&bod'),120),'DAY'))
new   3: CASE WHEN TRIM(TO_CHAR(ADD_MONTHS(TO_DATE('21-JUL-16'),120),'DAY'))

'21-JUL-1 After 10                   Your Bi
--------- -------------------------- -------
21-JUL-16 TUESDAY                    weekend

ELSEに流れたということは、BETWEEN 'MONDAY' AND 'FRIDAY'に合致しなかったということですね。 火曜日は、月曜日から金曜日の間にあるのになぜでしょう?

そうです、文字列である'TUESDAY'は、文字列'MONDAY'から文字列'FRIDAY'の間にはありません。 もし、'M'より文字コードの小さい'F'を先頭にした'FRIDAY'を先にして、BETWEEN 'FRIDAY' AND 'MONDAY'と記述すれば、FRIDAYMONDAYは合致しますけどね。それでも、設問の意図通りにはなりません。

この問題では、置換変数&TRIMTO_CHARADD_MONTHSTO_DATECASEと、関数や条件式をたくさん使用しています。その意図は、BETWEEN演算子に文字列を使用する場合、指定した文字コードの範囲という意味だよということを、皆さんに再確認してもらうことにありました。

それ以外にも、BETWEEN 小さい値 AND 大きい値って記述しないといけないよなど、再確認してほしいことがいっぱいあるので、次にまとめておきます。

問3を通して再確認してほしいこと

  • BETWEENで文字列の範囲指定を行う場合、指定した文字コードの範囲かどうかが判定される
  • BETWEENで範囲を指定する場合、必ず小さい値を先に記述する(BETWEEN 小さい値 AND 大きい値
  • 置換変数&は実行時に値を要求する
  • 置換変数記号が2つ(&&)の場合、与えられた値を保持する(だから、2回目以降は要求しない)
  • '21-JUL-16'は文字列と認識されるので、日付として計算する場合にはTO_DATE関数で変換する

12cSQL試験って「実行すると想定通りの結果にならなくて、どうして? って思うけれどもよ~く見たらBETWEEN 'MONDAY' AND 'FRIDAY'ではダメじゃん! って気がつく」みたいな、「ひっかけだよな。でも、実務でもうっかりやっちゃいそう」という出題が多いです。慎重に解答しましょうね。

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この記事の著者

林 優子(ハヤシ ユウコ)

日本オラクル株式会社の教育ビジネスのスタートアップを全面的に支援し、バージョン5の頃からOracleに携わるベテラン講師として知る人も多い。Oracle認定講師を表彰するExcellent Instructorを連続受賞。1ランク上のITスペシャリスト育成を目標に、データベース分野にとどまらず「プレゼンテーション」、「ロジカルシンキング」などのトレーニングも手がけている。著書に『オラクルマスター教科書』シリーズ(翔泳社)、『プロとしてのデータモデリング入門』(SBクリエイティブ)など。その他、雑誌執筆、著書・メディア出演も多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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