ITエンジニア採用の基本ツールの1つとなっているWantedly。有名企業でなくても、Wantedly経由で優れたエンジニアを採用できている企業もあるという。この連載では不利がありながらITエンジニア採用で成果を上げてきた企業に、その施策や秘訣などを聞いていく。今回は、京都にあるAIスタートアップ企業の株式会社ハカルスで採用担当を務める菊本知美氏に、地方にあり知名度も高いとはいえない同社がエンジニアとして正社員6名、インターン8名を採用できた、その取り組みを聞いた。
関西で必ず候補に挙がる企業を目指した
――御社の事業を簡単に教えてください。
独自に開発したAIエンジンを搭載したソリューションを主に医療・産業向けに展開するスタートアップ企業です。少量のデータからでも解析が可能な「スパースモデリング」を中心技術に据えています。
運動のメカニズムや人体の仕組み、トレーニングによって得られる様々な変化に面白さを感じ、大学ではスポーツ医学を専攻。健康運動指導士の資格を取得し、新卒で内科的運動療法ができるトレーニング施設を併設した病院に就職し、生活習慣病の予防・改善のための運動指導を行う。ひょんなことがきっかけで2017年5月にハカルスに入社。ヘルスケアソリューションのコンテンツ企画に取り組む。その後、事業のピポットとともに自身のロールもHRへと転換。チーム拡大のため、採用関連の仕事を中心に取り組んでいる。ベンチャーならではのスピード感を楽しみながら日々挑戦中。
――すると、御社が求めるエンジニアの人材像はどのようなものになりますか。
まずはデータサイエンティストですね。シニアレベルの方と「育成枠」の方です。 弊社では社内でデータサイエンティストを育成する仕組みを持っていまして、エンジニアとしてのバックグラウンドをお持ちでこれからデータサイエンティストとしてキャリアを築きたいという方を、育成枠として募集しています。
もう1つ、「エッジエンジニア」というポジションも用意しています。スパースモデリングはディープラーニングとは異なり、低電力のマシンの上でも動かせるという特徴がありまして、例えば、ウェアラブルデバイスやカメラなどに組み込むことが可能です。そうしたエッジデバイスにシステムを組み込む、一般的には組み込みエンジニアと呼ばれる職種のエンジニアですね。
――そのエンジニア募集ですが、Wantedlyを通じて正社員を6名、インターンでも8名採用できたと聞いています。どのように募集をかけて成功したのでしょうか。
弊社は京都という地方にある上、知名度がない中で採用活動をしなければならないという状況でした。ただ、関西でそうしたポジションを探されている方にとって、弊社が選択肢の1つとして自然と挙がってくることを目指そうと。そのために1年前から、Wantedlyを利用した採用活動を始めました。
具体的には、弊社のユニークさを訴えていくしかないということで、京都の企業であることや、技術力、育成する体制があることなどをアピールしました。また、弊社のようなスタートアップ企業を転職先候補の1つに入れるという方に向けては、何でもチャレンジできるといった環境を公開していく必要があるだろうと、弊社メンバーのインタビューや普段の働いている様子をWantedly Feed(ストーリー)に掲載するなど、できるだけありのままを見せることを意識しました。
また、弊社は海外展開をしており、メンバーの4分の1が海外出身というインターナショナルな環境です。国籍問わず採用活動を進めているため、海外出身の方に向けてWantedly Feedに英語で書いた記事を掲載したりしました。
――御社のWantedlyページ(私たちについて)を拝見しますと、カルチャーやビジョンなどを事細かに書かれているように見受けられました。
はい、そこは一番意識しているところかもしれません。今、AIなどに関わりたいと考えるエンジニアさんは大勢いらっしゃると思うのですけど、「ハカルスでなければいけない」と思う方にお会いしたいんですね。良い悪いではなくて、弊社のミッションに共感できない方は、お互いに時間を無駄にしないためにも、(Wantedlyページを見て)候補から外していただくのが良いかなと思っています。
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市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)
1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向け...
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