ディップ総合研究所は、アルバイト・パート採用をしている企業の採用に携わっている担当者(アルバイト・パート採用企業:1976サンプル)、およびアルバイト・パートとして就業している47都道府県内に在住の16~69歳の男女(アルバイト・パート就業者:3832サンプル)を対象に、「エリア採用に関する実態調査」を実施。その調査結果を報告した。
(調査の詳細な結果はこちら)
「エリア採用」とは、勤務地を一定のエリアに限定した上で、特定の店舗ではなく、複数店舗での就業を前提とした採用を行い、企業が指定した店舗で就業することを表している。今回の調査によると、エリア採用を導入している企業の83.6%が、今後の採用においても継続したいという結果になり、継続意向が高い採用手法であることがわかった。導入効果として、応募・採用段階では応募スピードの向上や応募数の増加を見込むこと、採用後には、定着率の向上や従業員に柔軟な働き方(新しい働き方)が浸透するといったことが明らかになった。
また、エリア採用で働く求職者は勤務日数の多さ・シフト・勤務時間の自由さを求めており、8割弱が固定の店舗に切り替えず、エリア採用スタッフとして働いていることがわかった。
新しい人材を募集するだけではなく、人材を店舗間で循環させるというエリア採用は、人材不足を改善する有効な方法の1つになり得るだろう。