学情は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生942名を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施し、結果を発表した。調査期間は2020年6月22日~2020年6月30日。
今回の調査によると、6月末時点で内々定を得ている学生は64.2%で、昨年同時期比9.0ポイント減少した。新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言期間中に会社説明会や選考を一時中断する企業が相次いだことで、内々定獲得時期が昨年より遅くなっていることが、内々定率に表れる結果となった。
内々定を得たタイミングは「2月以前」が17.0%で、昨対比9.3ポイント高かった一方、「5月」は17.9%で、昨年より12.8ポイント低く大幅減となった。また、「内々定を得た企業で働きたいと強く思ったタイミング」でも、「インターンシップに参加したとき」が22.1%で、昨年より9.5ポイント高い結果となった。6月末時点で内々定を得ている学生は、インターンシップなどを通して早期に企業と接触している学生の割合が高くなっており、インターンシップ参加の有無により、内々定獲得状況が“二極化”する傾向となっている。
また、内々定を獲得している学生の就職活動状況では、「内々定先に満足したので、就職活動を終了する」59.2%、「内々定先に満足しているが、より良い企業を探すために就職活動を続行する」28.9%となっており、約9割の学生が内々定先に満足していることが分かった。一方、「内々定先が不満なので、就職活動を続行する」は7.9%となっており、「内々定先に満足しているが、より良い企業を探すために就職活動を続行する」28.9%と合わせると、36.8%が就職活動を継続するとしている。
さらに、内々定を得ている学生の内々定獲得社数は、「1社」が48.6%に対し、「2社」26.3%、「3社」13.7%、「4社」5.6%、「5社」5.8%となっており、半数以上(51.4%)が2社以上から内々定を獲得している。このことから、すでに内々定を得ている学生に、内々定が集中していることがうかがえる。
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