マイナビは「2021年卒企業採用活動調査」の結果を発表した。同調査は全国の企業2886社に、2020年6月時点の2021年卒の採用活動および2022年卒の採用計画について調査したもの。詳細な結果はこちらからダウンロードできる(PDF)。
調査結果の概要については、マイナビは以下のように述べている。
2021年卒の採用充足率を聞いたところ、採用が決まっている人はいない「0割」が36.6%で、前年よりも9.1ポイント増加した。中でも従業員数300人未満の企業は、採用充足率が「0割」という回答が43.3%となった。また、緊急事態宣言による外出自粛要請の期間が長かった都道府県を含む地域(北海道・関東・関西・九州)も、採用充足率が「0割」という回答が全体を上回った。
緊急事態宣言期間であっても、オンライン採用に対応できた大手企業を中心に採用活動は継続されてきた。しかし、オンライン採用への対応が遅れた中小企業や、外出自粛要請の影響が強い地域で選考が遅れたことが影響していると思われる。
2021年卒のインターンシップ実施率は56.9%(前年比1.7ポイント増)で、2016年卒の調査開始以来、最高の割合となった。特に、上場企業では80.5%となっており、大手企業を中心に積極的にインターンシップを実施したことが分かる。学生のインターンシップ参加率も85.3%で、新卒採用においてインターンシップ参加が企業・学生双方で「当たり前」になっている状況がうかがえる。
2022年卒の採用予定計画について、81.1%の企業が「実施する予定」と回答した。採用数を「2021年卒並」と予定している企業が55.4%と最も多く、次いで「採用数は未定」が16.8%となった。新型コロナウイルスはいまだ収束しておらず、日本経済の見通しも不透明な状況だが、企業規模にかかわらず、2022年卒においても新卒採用の継続を予定している企業が多数派であるといえる。
2022年卒のインターンシップについて聞いたところ、全体では73.7%が実施した、もしくは実施予定と回答した。一部で検討されているWeb上でのインターンシップについては、「全ての就業体験はWEBで実施できると思う」「WEBで実施しても構わないが、なんらかのガイドラインは必要だと思う」といった全面的なWeb化への賛成意見は1割未満と少なく、限定的な利用を望む声が多い結果となった。