学情は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「キャリアセンター(就職課・キャリア支援課)の利用状況」に関して調査し、結果を発表した。調査期間は2020年11月6日~11月13日で、回答数は549名。
大学のキャリアセンター(就職課・キャリア支援課。以下、キャリアセンター)を利用したことがある学生は、全体の55.0%となり、半数以上はキャリアセンターを利用していることが分かった。
キャリアセンターの利用目的は、「就職活動の相談」が49.0%で最多。次いで、「インターンシップ情報の収集」が42.7%と続いた。「エントリーシートの添削」27.2%、「資格対策・筆記試験対策」10.9%、「面接対策」9.6%も一定の回答を集めており、一定数の学生は、就職活動本番に向けて本格的な対策を進めていることが分かった。
キャリアセンターを利用していない理由は、「講義のオンライン化で、キャンパスに行く機会が減っているから」が53.8%で最多となった。キャンパスに行く機会が減っていることで、キャンパス内にあるキャリセンターも利用されていないことがうかがえる。次いで回答を集めたのは、「何を相談したらいいか分からない」47.0%、「相談したい内容が分からない」38.1%となっており、まだ説明会や選考は解禁されていないため、具体的な相談内容がなく利用に至っていない学生も一定数いることが分かった。
コロナ禍の就職活動で、キャリアセンターに相談したいことは、「コロナ禍の就職活動で気を付けること」が56.8%で最多となった。「Web面接で気を付けること」48.3%、「Webでどのように情報収集をするか」38.6%も回答を集めており、急速に進む就職活動のオンライン化への対応方法に関しても、相談したいことが分かった。また「コロナ禍で採用が増える業界・減る業界」46.8%や「コロナ禍でどのような業界・企業を志望するといいか」41.0%も、それぞれ4割以上の学生が回答しており、コロナ禍での志望企業選びに関しても、キャリアセンターに相談したいと考えていることが明らかになった。