RELATIONSは、同社のマネジメント支援ツール「Wistant(ウィスタント)」に、「ダッシュボード」機能を追加した。同機能は、属人的なマネジメントのレベルを6項目でスコア化する。「自社のマネジメントで改善が必要なポイント」が明確に分かるようになり、解決のためのアクションが打ちやすくなる。また、レーダーチャートで現状が直感的に分かるだけでなく、過去のデータとの比較もしやすい。組織の変化を見ながら、マネジメント改善のPDCAを素早く回すことも可能となる。
Wistantは目標設定と管理、1on1、フィードバック(評価)というマネジメントの3大イベントをサポートする機能を提供するほか、マネジメントの現状を分析する機能も備えている。今回実装されたダッシュボードは、その分析機能を大きく向上させたもの。
ダッシュボードで用いられているマネジメントスコアは下記の6項目。すべて100点満点でスコア化され、「理想的」「平均的」「改善が必要」の3種にラベリングされる。
- 目標の進み具合(ヘルスチェック)
- 目標の達成度
- 目標の更新率
- 目標達成に向けた次アクション
- 目標達成のためのコミュニケーション
- 1on1の実施率
マネジメントスコアは、以下のような場合の組織改善に活かすことができると、同社は説明している。
- Case1:「目標の進み具合」は“理想的”だが、「目標の達成度」は“改善が必要”な場合
- このような場合、「セルフフィードバックを実施する」「マネージャーから1on1などで現状認識が正しいかどうかの投げかけを行う」といった施策を通じて、メンバーの自己認識を高める。
- Case2:「目標の達成度」と「目標の更新率」がともに“改善が必要”な場合
- 目標の更新率が低いということは、目標を意識したり、目標に対しての振り返りを行ったりする機会が不足していることを示している。目標意識が低いと、日々のアクションが目標達成に向けて修正されない。そのため、1on1などで目標に特化した対話の機会を設けるなどの施策を行い、自分自身の目標を意識するよう促す。
- Case3:「1on1の実施率」は“理想的”だが、「目標達成のためのコミュニケーション」は“改善が必要”な場合
- たとえ1on1が十分に実施されていても、その対話の質が低い、もしくは内容が偏っている、ということは十分に考えられる。1on1を導入する目的は企業ごとに異なるが、このようなケースでは、あえて1on1で目標について話すように推奨することも有効となる。もしくは、1on1以外に目標達成について相談ができるような場を設けてもよい。