プロフィフティーンは、企業間で社員の移籍を直接交渉できる人材移籍プラットフォーム「HR TRADE(エイチアールトレード)」を開発した。本サービスは登録料・基本サービス利用料が無料、移籍成立時のみ費用が発生する成果報酬型サービス。3月上旬よりサービス提供を開始する予定で、現在、導入企業をHR TRADEのサイトで事前募集している。
企業が採用した新卒社員の3年以内の離職率は30%を超えるといわれている。離職の理由はさまざまだが、上昇志向にある社員がさらなるキャリアアップを目指し、転職することを完全に避けるのは難しいのが実状。一方で、採用にかかるコストは年々上昇傾向にあり、人材の採用と教育にかかるコストは決して無視できるものではない。人材の採用と離職は企業の経営課題の一つとなっている。
そういった背景の中、同社はHR TRADEで企業間の人材の移籍という新しい選択肢を提案する。会社が社員のキャリアアップを一体となって支援することで、会社と社員双方にメリットをもたらすプラットフォームとして構想したという。
HR TRADEの特徴は次のとおり。
- 社員にキャリアアップの新しい選択肢を提供
- 社員が希望するフィールドを準備できなかったり、市場価値に合う報酬を用意しきれなくなったりした社員のキャリアアップを「移籍」という形で支援できる。思いがけない会社からオファーが届くこともあり、社員の可能性を広げることにもつながる。
- リファレンスチェック済みの人材情報
- 掲載される人材情報は、在籍企業により内容が確認されており、長所や短所が入力された推薦状が添付されている。そのため、人材の能力や個性をより正しく判断でき、採用ミスマッチを防げる。
- 人材の採用は企業に獲得オファー
- 掲載された人材の採用は在籍する企業に直接打診。採用を決めた場合は、あらかじめ設定された「移籍金」を支払う。適切な人材を適切なコストで採用でき、移籍金を得た企業は次の採用の原資にすることができる。
また、サービスは以下に示す流れで進められる。
- 導入企業(A)は、掲載同意を得た自社社員の人材情報を匿名で掲載
- 人材を必要とする企業(B)は、採用したい人材を検索し、オファーをかける
- 企業AB間で、人材情報や業務内容、待遇などの情報交換、移籍条件の交渉を行う
- 企業Bと人材本人との間で採用面談を実施。人材本人と移籍先企業Bとの合意に基づき採用が決定
- 移籍先の企業Bは、移籍交渉により決められた移籍金を支払う