今月の注目書籍
2月の新刊で19位にランクインした『働かないおじさんが御社をダメにする ミドル人材活躍のための処方箋』は、刺激が強めのタイトルだが、多くの企業が直面し解決策を思案する課題を取り上げている。働かないおじさん(ミドル)問題は、彼らを会社から排除すれば解決するものではない。すぐに次の働かないおじさんが出てくるからだ。本書ではこの問題に正しくアプローチし、むしろ彼らの活躍で業績を伸ばした企業の共通点を伝える。
先月の152位から28位への大きく順位を上げた『今いる社員で成果を上げる 中小企業の社員成長支援制度』。中小企業に向け、後手に回りがちな人事制度・評価制度の整備方法と制度の運用方法について解説している。人事制度・評価制度は従業員のやる気や能力発揮、成長意欲に大きく影響する。一人ひとりの成果が会社全体の業績を左右する中小企業こそ、制度づくりに真剣に取り組みたい。
最後に紹介する48位の『リモートマネジメントの教科書』も今月の新刊。著者はコンサルタントとして、コロナ禍以前からさまざまな企業でリモートワークの導入を支援してきたという。その経験から同書では、リモートワーク下でのマネジメントについて、10のポイントと15のケースで紹介する。また、メンバーが果たすべき責任や会社がマネージャーに行うべき支援についても触れている。
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1位から50位までの全体ランキングについては次のページに掲載している。なお、前月順位についてはデータ取得の方法・仕様により変動する場合がある。