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仕事に対する意識調査、日本人の仕事への期待値は3年連続最下位―リンクトイン

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 リンクトインは、アジア太平洋地域の7か国(オーストラリア、中国、インド、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール)を対象とした意識調査「仕事に対する意識調査 2021年版」(英語版:Opportunity Index)の結果を発表した。また本年は、国際女性デーを意識し、ジェンダーギャップに関する調査も行った。調査期間は2021年1月、対象者は18~65才の約1万人(うち日本は約1200人)。

 調査のコアとなる期待値調査では、「100」を基準得点として仕事に関する期待を数値化。得点が高いほど、その市場に暮らす人々の評価が高いことを表す。調査対象となった国・地域の中で、日本は「ビジネスチャンスへのアクセスに関する評価」「障壁を乗り越える困難さ」の項目で最下位となり、全体の平均値でも最下位となった。

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 今回の調査では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い人々が懸念していることについても質問。アジア太平洋地域全体の20%の人が「健康問題」を挙げた。日本でも同傾向が出ていた一方、次点に挙がったのは「景気後退」。また、消費者心理の面でも、日本は他国と比較すると特に悲観的な結果になっており、今後6か月で経済状況が悪化すると思っている人の平均値は、日本全体では57%になっている。一方、この数値はアジア全体では27%。この結果は、性別や立場にかかわらず目立った結果となっている。

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 また、本調査では「人生で成功するために何が重要か?」という質問に対して、日本では「運」が重要であると答えた人の割合が多くなった(2位、58%)。世界レベルでは「運」は9位だが、日本では他国よりランクが高くなっている。悲観的な経済見通しを持つ人が多い中で、運に頼る人も多いことが特徴的。男女間でデータを比較すると、「機会への平等なアクセス」「仕事の意欲的であること」の2項目で、女性の方が約10%重要視する人の割合が高くなっていた。

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 さらに、性別によって昇進のチャンスや賃金について差があるかどうかについても調査。日本女性の昇進機会の差について、「男性の方が女性より昇進のチャンスが多い」と考えている人がアジア太平洋地域全体では36%だったのに対し、日本では46%に達した。賃金については、「男性の方が高賃金」とした回答に男女で差が出る結果となった。アジア太平洋地域全体の平均では同様の回答は30%、日本全体では34%だったが、日本女性では40%となっている。

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 昨年11月にリンクトインが発表した「日本女性の仕事と生活に関する意識調査」と同様、今回も回答者の所属組織における上級管理職(5人以上を統括している職務)に女性がいる割合も聞いたところ、アジア太平洋諸国と比較し、日本は突出して「所属組織の上級管理職が10%未満」と答えた人が多い結果となった。併せて、転職活動でどのような点を重視するかを質問したところ、どの項目に対しても日本では女性のほうが10%ほど高い数値になった。日本では、管理職に就いている女性は少ないものの、仕事に対し転職も含めて積極的に考えていることが推測できる結果に。また、男女平等に対する重要性に関する認識についても、調査国の中で日本が一段と低くなっている。

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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