学情は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は「OB・OG訪問」に関して調査した。調査期間は、2021年9月30日~10月15日。511名から回答を得ている。
Z世代は、広告ではないリアルな情報を重視する世代だといわれている。モノを購入する際は、ECサイトや口コミサイトで実際に購入した人のレビューを確認し、出かける際にはSNSの投稿を探してどんな体験ができるかを事前に調べる人も多いとされる。そこで同社は、口コミを重視するZ世代が、就職活動における情報収集を、どのように捉えているのかを調査した。
就職活動の相談をしたい人は「OB・OG(若手社会人)」が68.3%で最多。次いで、「企業の人事担当者」(53.4%)、「キャリアセンターの職員」(51.1%)と続く。「企業の良い面はセミナーやインターンシップを通して知ることができる。リアルな声を聞いてみたい」「ホームページには載っていない情報を得たい」「実際に働く人の話を聞くことで、自分が働くイメージを具体的に描きたい」などといった声が寄せられた。OB・OG(若手社会人)への相談を通して企業のリアルを知り、自身が働くイメージを具体化したいと考えていることが分かる。
OB・OG訪問で相談したい社会人トップは「志望している業界の人」(80.4%)となった。次いで、「志望している職種の人」(67.9%)、「同じ学部・学科・コース出身の人」(46.8%)、「同じ学校出身の人」(44.8%)と続いた。「面接官の経験がある人」や「リクルーターをしている人」は3割以下にとどまった。OB・OG訪問においては、採用活動に携わっている人ではなく、採用活動に携わっていない人から話を聞くことを重視していると推察される。
OB・OG訪問で相談したいことは「就職活動に関するアドバイス」が86.1%で最多。次いで、「仕事内容・1日の業務スケジュール」(68.9%)、「社風・人間関係」(65.4%)と続いた。
オンラインでのOB・OG訪問について「ぜひやってみたい」「どちらかと言えばやってみたい」と回答した学生が90.6%。「オンラインだと、時間や場所を選ばないので、対応いただく社会人の負担も少ないと思う」「コロナ禍で直接会える機会が減っているのでオンラインも積極的に活用したい」などの声が挙がった。