日立ソリューションズは、同社が提供する人事総合ソリューション「リシテア」において、従業員が仕事の取り組み方を楽しくセルフマネジメントし、仲間と支え合いながら成長できるクラウドサービス「リシテア/従業員エンゲージメント」を12月1日から提供開始する。
企業では、新常態でリモートワークが普及し、仕事のやり方を職場で丁寧にマネジメントすることができず、従業員のエンゲージメント低下や離職率の向上が課題になっている。また、職務・役割を明確にして成果を評価する「ジョブ型人材マネジメント」の導入を検討する企業も増える中、人事部門や職場の管理職による働きかけではなく、従業員自身が仕事を働きがいのあるものへと主体的に変えていくことが重要になっている。そこで、企業の人材マネジメントで重要な課題になっている、従業員のエンゲージメント向上や自律的なキャリア形成に対応するため、「リシテア/従業員エンゲージメント」を提供するに至ったという。
従来の従業員エンゲージメント向上施策は、職場の管理者に改善策を任せられているため、その業務負担が障壁となり、継続的な取り組みになりにくいという課題があった。同サービスは、慶應義塾大学 教授の島津明人氏との共同研究の成果をもとに、従業員がサーベイ結果の確認から課題の発見、改善計画の作成、実行までをセルフマネジメントで実施できる仕組みを実現。改善の取り組みは職場の仲間と共有され、お互いにコメントや励まし、賞賛ポイントをやり取りできるため、楽しく競い合いながら、従業員エンゲージメント向上のPDCAサイクルを回せる。
企業は同サービスにより、人事部門による研修や職場の管理者任せだったエンゲージメント向上施策を、従業員の主体的な取り組みへとシフトさせ、やらされ感や行き詰まり感の解消と管理者の負荷軽減を図れる。改善プロセスや職場の仲間による評価も可視化されるため、目標管理やジョブ型人材マネジメントにおける自律的なキャリア形成にもつなげられ、従業員の生産性向上も期待できるとする。
同サービスの特徴は次のとおり。
1. 従業員が改善計画を作成し、日々の振り返りと月単位での達成状況の評価で、セルフマネジメントを実践
サーベイ結果から、従業員は自分の課題や悩み事を解決するための「仕事のやり方の工夫」「周りの人への工夫」「考え方の工夫」の計画を立てる。その工夫を実践し、日々の業務を振り返り、次に活かすための改善点などをシステムに登録していき、さらに毎月達成度を振り返り、次の改善計画につなげる。
2. 職場の仲間に改善計画や振り返りを共有し、励ましあうことで、自己学習を継続し、管理職の負荷軽減
改善計画や日々の振り返りは職場の仲間に共有されるため、仲間の工夫や目標を見ることができ、ポイントやコメントを送って励ましあえる。職場のコミュニケーション活性化にもつなげられ、従業員はモチベーションを維持し、楽しみながら自己学習を継続することが可能。これにより、管理職は職場管理の負荷を軽減できるとともに、改善プロセスや職場の仲間による評価が可視化されるため、評価に役立てられる。
3. サーベイからセルフマネジメントの実践までクラウドサービスで提供
クラウドサービスで提供するため、すぐに利用開始できる。また、一部の部門で導入後、効果を確認しながら、徐々に全社に利用範囲を拡大するなど、スモールスタートも可能。
なお、提供価格は個別見積もり(参考:100名で利用の場合 15万円/月~(税込み))