リ・カレントは、管理職など評価者向けの診断ツール「人事評価力診断」を開発した。
同ツールは、評価者の評価エラーのリスクを「心理面」と「つけ方面」から測定。診断を通して、評価者が自身のエラー傾向を知り、気をつけるべき傾向を理解した上で評価に取り組むことで、人事評価を適切に運用できるよう支援する。
これにより、評価が評価者独自の視点や基準によって行われてしまうなど、ブラックボックスになりがちな現場の評価を可視化。組織的な人事評価の実現に寄与するとしている。
診断はWeb上で行い、2~3択の質問に答えることで、以下6つの評価エラーの傾向を可視化できる。料金は1人あたり1000円となっている。
- ハロー効果:目立った特徴(良い面、悪い面)に引っ張られて、その他の評価が歪められてしまうこと
- 寛大化傾向:実際の評価基準よりも評価を甘くつけてしまうこと
- 逆算化傾向:全体評価を予め決めて、つじつまが合うように各項目を評価していくこと
- 対比誤差:評価者自身や目立つ社員などを基準として評価することで生じる誤差のこと
- 中心化傾向:当たり障りのないように評価を行い、評価結果が中央に集まってしまうこと
- 論理誤差:似たようなことを関連づけて、事実ではないことまで自分なりの解釈で論理立て、評価してしまうこと
また、人事評価力診断で各個人の評価力を可視化した上で、評価エラーの防止策および望ましい評価面談の進め方を動画で学ぶことができる。
活用方法の例は以下のとおり。
- 評価者に自身の評価傾向を把握させ、学習意識や評価エラー対策意識の向上を図る
- 評価者全体の傾向を分析し、評価者教育の中で押さえておきたいポイントを洗い出す
- 評価に関する知識や意識が高くない評価者に対し、優先的に教育機会を設ける
同ツールの資料は、専用サイトから請求することが可能。資料請求すると、1名分の診断を無料で試すことができる。