Indeed Japanは、高年齢層の仕事探しの状況について検索動向調査を行った。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査期間:2017年2月1日〜2022年2月28日
- 調査対象:「Indeed」上で行われた「60代」「70代」のそれぞれのキーワードを含めた検索
- 調査方法:日本における全仕事検索数に対する各キーワードの検索割合(100万件あたりの検索数)を月別平均で算出
「70代」の仕事検索数は5年間で53.7倍に
「70代」をキーワードとした検索数は、2017年2月と2022年同月を比較すると53.7倍となっていることが分かった。前年同月比で最も大きく増加したのは、2018年11月で6.8倍であった。前年同月との比較においては毎月検索数が伸び続けており、5年間で70代の仕事探しの需要が急激に高まったことがうかがえる。
「60代」の仕事検索数は5年間で7.9倍に
「60代」をキーワードとした検索数も、「70代」よりは控えめながらも増加傾向が見られた。2017年2月から2022年同月にかけては、7.9倍となっている。前年同月比で最も検索数が伸びたのは2019年1月で、2.3倍であった。
同調査では、60代や70代などの高年齢層の求職者から「年齢が支障となって仕事が見つからない」(60代/男性)、「はっきり理由は言われていないが、年齢を理由に不採用になったと感じた」(60代/女性)、「(自分の年齢を対象とした)求人がない」(60代/男性)といった声も聞かれたという。実体験として、高齢であることを理由として仕事がなかなか見つからないと感じている人が多い様子がうかがえる。
そういった経験から、自分の年代でも採用されやすい仕事をみつけたいと考え、「70代」「60代」といったキーワードで仕事を探す人が増えていると同社は見ている。
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