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みちこ先生のオラクル認定Javaプログラマ Silver SE 7/8 合格コース | 特別授業

【認定Java Silver】ここが変わった! OCJP Silver SE 8要点解説[後編] ~ 新出題ラムダ式


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本記事の目次 )

コレクションAPIの利用

では、前述したコレクションに追加された2つ(removeIfreplaceAll)のメソッドをそれぞれラムダ式で使用してみましょう。次のサンプルでは、小文字、大文字が混在した文字列を要素とするリストに対し、replaceAll()メソッドを使用して、すべての要素を大文字に置き換えます(Sample5.java)。

■Sample5.java
import java.util.*;
import java.util.function.*;

public class Sample5 {
  public static void main(String[] args) {
    List<String> words = Arrays.asList("Tanaka", "Sato");
    
    /*  //匿名クラスで実装した場合
    words.replaceAll(new UnaryOperator<String>() {
      public String apply(String str) {
        return str.toUpperCase();
      }
    });
    */
    words.replaceAll( (String str) -> { return str.toUpperCase(); } );
    //words.replaceAll( str -> str.toUpperCase() );
   
    System.out.println(words);
  }
}
■Sample5.javaの実行結果
[TANAKA, SATO]

8行目~14行目にあるコメントアウトされたコードは、匿名クラスを使用した場合の実装です。参考として記述しました。replaceAll()メソッドは、引数にUnaryOperatorインタフェース型をとります。そこで、9行目~13行目では、UnaryOperatorインタフェースの抽象メソッドapply()の実装を匿名クラスで行い、その匿名クラスをインスタンス化しています。

15行目は、replaceAll()メソッドの引数にラムダ式を使用した例です。また、16行目はそれを省略したラムダ式で記述した例です。匿名クラスでの記述、ラムダ式(省略なし)、ラムダ式(省略あり)のいずれも同じ実行結果となります。

次のサンプルは、リスト内にある要素のうち、removeIf()メソッドを使用して奇数を削除します(Sample6.java)。

■Sample6.java
import java.util.*;
import java.util.function.*;

public class Sample6 {
  public static void main(String[] args) {
    List<Integer> data = 
        new ArrayList<Integer>(Arrays.asList(1,2,3,4,5));
    
    /* //匿名クラスで実装した場合
    data.removeIf(new Predicate<Integer>() {
      public boolean test(Integer i) {
        if(i % 2 != 0) {
          return true;
        }else{
          return false;
        }
      }
    });
    */
    data.removeIf( (Integer i) -> { return i % 2 != 0; } );
    //data.removeIf(i -> i % 2 != 0);
    System.out.println(data);
  }
}
■Sample6.javaの実行結果
[2, 4]

9行目~19行目は匿名クラスを使用した場合の実装例、20行目はラムダ式(省略なし)を使った実装例、21行目はラムダ式(省略あり)を使った実装例です。いずれも同じ実行結果となります。

6〜7行目を見てください。リストを作成する際に、asList()メソッドの戻り値をもとに、ArrayListクラスをインスタンス化しています。removeIf()メソッドはリスト内の要素を削除します。しかし、asList()メソッドでは固定リストが返るため、可変リスト(この例ではArrayList)にしてからremoveIf()メソッドに渡す必要があります。そのため、6〜7行目を次のように変更すると、実行時にUnsupportedOperationException例外が発生します。

Sample6.javaの6〜7行目を変更した場合
(現行)
6.  List<Integer> data = 
7.       new ArrayList<Integer>(Arrays.asList(1,2,3,4,5));

(変更後)
6.  List<Integer> data = Arrays.asList(1,2,3,4,5);

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この記事の著者

山本道子(ヤマモト ミチコ)

2004年Sun Microsystems社を退職後、有限会社Rayを設立し、システム開発、インストラクタ、執筆業などを手がける。著書に『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8』『同Silver SE 8』『同Gold SE 8』のほか、『SUN教科書 Webコンポーネントディベロッパ(SJC-WC)』、『携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック』、『Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集』(共著)、監訳書に『SUN教科書 Javaプログラマ(SJC-P)5.0・6.0 両対応』(いずれも翔泳社刊)などがある。月刊誌『日経Linux』(日経BP社刊)でLPIC対策記事を連載。日々の楽しみは晩酌、好きな言葉は表面張力。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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