エンファクトリーは、デジタルホールディングスと共同で「越境コンソーシアム」のトライアルをスタートした。
同コンソーシアムは、プロジェクト単位で行う企業間複業活動で、参画企業は複業人材を募集し、従業員の公募で課題解決に取り組む。第1弾のトライアルには6社(ブリヂストン、シミックホールディングス、富士通ラーニングメディア、パルコ、デジタルホールディングスなど)が参加し、「オフィスの新しい活用法の検討」「カルチャー浸透方法の検討」など、他社からの多様な視点が活きるプロジェクトが進行中。同コンソーシアムを通じて、他社のメンバーとの共創を通じた課題解決と人材育成、ダイバーシティ&インクルージョンの促進を期待しているという。
同コンソーシアムのプロセスは次のとおりで、課題提示から最終レポートまでを半年間で4回実践するという。
- 越境コンソーシアムへの参画:説明会参加、Teamlancerエンタープライズ登録
- 課題提示:プロジェクトのショートプレゼンテーション
- 応募/選考:プロジェクト参画メンバーの決定
- プロジェクト進行:週次でのレポート提出・メンター主催のサロン参加
- プロジェクト完了:最終レポートの提出、所属企業での共有
コンソーシアムの特徴は、以下のとおり。
「業界の枠を超えた企業間×多様なスキルをもつ参画メンバー」で新たな共創を
コンソーシアムに参画するのは人事・HR系、営業、マーケティングと多様なスキル・経験をもつメンバー。普段接することのない課題・人材と課題解決を図る。
「原則6週間45時間×ミッションベースのプロジェクト」で成果を
原則6週間45時間と限られた時間の中で、主体的に取り組むことが求められる。これまでの所属企業での「当たり前」を取り外し、積極的な自己開示を行い、いかに成果を出せるかが鍵になる挑戦だという。
「経験学習プロセス×ピアラーニング」で越境活動を学びに
同コンソーシアムの取り組みには、エンファクトリーの提供する越境プラットフォーム「Teamlancerエンタープライズ」を活用。プロジェクト掲載、応募のプロセスを見える化、他社のプロジェクトを通じて得た学びを週次のレポートで言語化し学び合う。プロジェクト完了後は、所属企業内で共有会を開催し、組織への波及/還元をもたらすという。また、相互理解を促し越境活動を有意義なものにするため、メンター制を導入。2週間に1度、任意参加でメンターとの振り返り・参画メンバー間の交流を行うことができる。
同社は今後、この取り組みを研修・学習としてスタートするが、ゆくゆくは企業の人的リソース・スキルをシェアし合う「副業」マッチングに発展していくこと、第2弾以降参加社数および参画メンバーを拡大させていくことを視野に入れているとしている。
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