SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine×SmartHR 人材・組織活性化フォーラム

2024年12月6日(金)13:00~15:30

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

インタビュー《人事のキャリア》| CHROがたどった道

ファーストリテイリング時代に最年少人事部長を拝命 柳井社長に託された人事改革とは


  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 ファーストリテイリングで最年少人事部長を務めた武山慎吾氏。人事未経験(三菱商事→ボストン コンサルティング グループ)にもかかわらず、ファーストリテイリングから人事として入社を打診され、その1年半後に32歳で人事部長に抜擢された。ファーストリテイリングは何を期待して武山氏を人事へ呼んだのか。また入社後、武山氏はその期待をどのように実現してきたのか。最年少で人事部長に着任した武山氏が、柳井正社長と進めた改革とは。現在、株式会社リブ・コンサルティングのCHROとして活躍する武山氏に伺った。

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

人事未経験だった武山氏に期待したこと

——前職、ファーストリテイリングに入社されるに至るまでの経緯を教えていただけますか。

 まず新卒で三菱商事に入社し、主にリスクマネジメント部で与信管理を担当しました。ボストン コンサルティング グループへ転職してからは、金融やエネルギー業界を中心に経営コンサルタントとして、主に中期経営計画の作成や新規事業開発、コスト削減などに携わりました。

 その後、プライベートで子供ができたのをきっかけに、ワークライフバランスの見直しで転職を考えるようになりました。ただ、ボストン コンサルティング グループでは経営者との仕事にやりがいを感じていたので、次も尊敬できる経営者の近くで働きたいなと。すると、転職エージェントから「柳井社長の近くで働くのはどうか?」と提案をいただきました。ユニクロの柳井社長といえば、言うまでもなくすばらしい経営者です。そのチャンスに対して「面白そうだ、挑戦してみたい」とお受けしたのです。そして、ファーストリテイリングとの面接後にあらためて「人事をやってみないか」と打診されました。

武山 慎吾氏

武山 慎吾(たけやま しんご)氏

株式会社リブ・コンサルティング 執行役員CHRO

2008年に東京大学経済学部を卒業、三菱商事、ボストン・コンサルティング・グループを経て、2017年にファーストリテイリングに入社。同社の人事部長としてグローバル本社の組織構造改革、人事制度企画、経営人材育成等をリード。その後、IT系ベンチャー企業の人事責任者を経て、2022年11月にリブ・コンサルティングにCHROとして参画。

——ファーストリテイリングでは、武山さんに何を期待されていたと思いますか?

 当時のファーストリテイリングは、グローバル化に向けた全社改革「有明プロジェクト」がまさに始まったタイミングでした。当然、全社改革の中には、組織人事の改革も含まれます。ところが、その時点でまだ組織人事の構想まで着手できておらず、その中核を担える人材を探していたようです。

 組織人事の改革には、経営全体や事業との連動が欠かせません。そのため人事担当者であっても経営とは何か、事業とは何かを深く理解し、経営者や事業責任者の意図を正しく把握できること。加えて、人事改革には経営側と現場との間でハレーションが生まれるケースがあるため、会社全体での合意形成を図れるコミュニケーション力や、硬軟織り交ぜて時には厳しく、時には現場に寄り添いながら組織集団をうまく動かしていくスキルが求められていました。

 もちろん人事や組織に関する専門性や知見は必要です。しかし、それは既存の人事部や社外の専門家から知見を借りてくることはできると。それよりも私自身の経営コンサルタントとして全社的な改革を推進してきた経験やスキルに加えて、人となりの部分を見込んで採用に至ったというお話を聞いております。

——人事経験者を求めていたわけではなく、改革を推進できる人を必要としていたんですね。

 そうですね。一方でカルチャー面も大きく影響していると思います。ファーストリテイリングでは、いちスタッフであっても経営者のマインドを持って、お客様のため、会社全体のために一生懸命考えて仕事をするという「全員経営」を掲げています。

 そういった想いがある中で、過去の経験や専門性で人を見るのではなく、ポテンシャルやセンスがあるかどうかで人を見る。つまり、経験がなくても、他で尖ったものや活きるところがあれば大胆にやらせてみようという土壌が前提としてありました。それが30歳そこそこで人事未経験の私でも課長職からの採用につながったのだと思います。

 皆さんの中には、ユニクロは完全に実力主義の会社だというイメージがあるかもしれません。そのとおり、本社の中枢であっても例外なく実力主義なんだと身をもって感じました。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー


次のページ
抜擢や異動で現地社員のポテンシャルを最大限活かす

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
インタビュー《人事のキャリア》連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 優子(ヤマダ ユウコ)

神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/5021 2023/09/25 11:07

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年12月6日(金)13:00~15:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング