読売広告社は、「人的資本の有効活用」をチームビルディングの視点でサポートするスキルマッチングアプリケーションを日本ビジネスシステムズ(以下、JBS)と共同開発した。受託開発による販売を8月21日より開始する。
同アプリケーションは、社員のスキルや社内外のネットワーク活用の最大化を目指して開発。「#(以下、ハッシュタグ)」で個人のスキルを検索できるほか、グループウェアのMicrosoft 365とデータ連携し、社員同士や取引先などのつながりを可視化する。
社内で活用されていなかった独自データも連携でき、個人の業務経験、強み領域、担当業種のほか、資質や社会人歴などもアプリ上で閲覧可能となる。これにより、案件着手やチーム組成のスピードを向上させられるという。
同社で実施中の実証実験では、全社員が個人スキルや挑戦したい業務、社内外のつながりをハッシュタグで登録することで、チームビルディングの質の向上と高速化を実現し、クライアントニーズへの迅速な対応を目指しているという。また、若手社員が自ら挑戦したい仕事を発信することで、自分のキャリアをデザインする楽しさを知ってもらうなど、次世代の活躍機会も創出していきたいと同社は述べている。
同サービスの特徴は次のとおり。
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- 個人の社内外のつながりを一目で把握
- グループウェアのMicrosoft 365とデータ連携することで、社内外コミュニケーションのネットワークがツリー図化され、一目で把握できる。
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- チーム組成の効率化
- 個人のスキルがハッシュタグで表示されて検索可能になることで、個人のスキルが可視化され、社内リソースを活用できる。また、スムーズな連携も可能となる。
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- 今後チャレンジしたい業務を共有
- 個人の現状のスキルだけではなく、今後チャレンジしたい業務をハッシュタグで表示できる。チャレンジできる環境を提供することで、社員の向上心が芽生え、組織全体の成果に貢献する。
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- 自社の独自データを連携
- メールアドレスで管理しているデータであれば、自社が独自に保持しているデータと連携できる。
なお、共同開発したJBSは、マイクロソフトのトップパートナーの1社であり、今回システムの一部として利用したMicrosoft Azureをはじめとするマイクロソフトクラウドソリューションについて、豊富な経験とナレッジを持っているクラウドインテグレーター。同社は今後も、パッケージ開発をはじめ、新たなビジネス創出に向けてJBSと協力していくという。
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