コーチ・エィは、同社のコーチング研究所が実施した、社員のパーパスの体現度合いと組織内コミュニケーションの関係についての調査結果を発表した。調査では、まず組織内で行われているコミュニケーションを分類し、コミュニケーションの種類とパーパスの体現度合いにどのような関係があるかを分析したという。
共創的なコミュニケーションを行っている人はパーパスの体現度が高い
コミュニケーションの種類のうち、とくに「期待の伝達」「新しいアイデアの共創」「アイデアの提案」といった共創的なコミュニケーションを行っている人たちは、パーパスの体現度合いがより顕著であることが分かった。
次図は、部署外の人たちとの関わりにおいて、「挨拶」「雑談や日常会話」といった日常のコミュニケーションと、共創的なコミュニケーションを取り上げて比較したグラフである。部署内外にかかわらず、周囲と共創的なコミュニケーションを行っている人の半数以上が、日頃からパーパスを意識して業務にあたっていると回答している。
パーパスを体現している人の6割が毎日前向きに仕事に取り組めている
パーパスを体現している度合いと、仕事に対する取り組み姿勢を調査したところ、毎日前向きに仕事に取り組めていると回答した人は、パーパスを意識して日頃の業務に当たっている人の61%(ややあてはまる~とてもよくあてはまるの割合)であった。「組織のパーパスを聞いたことはあるが覚えていない」人は23%にとどまり、約40ポイントの差が見られた。
さらに、仕事に対する取り組み姿勢は、パーパスの体現度が高い人のほうが、次のポイントにおいて高い数値を示した。
- 自分から積極的に目標を立てて行動を起こしている
- いい仕事をしていく自信がある
- 「会社を成長させたい」と思っている
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査時期:2022年12月20日~22日
- 調査対象:社員数100名以上の企業に属するビジネスパーソン
- 有効回答者数:506名