パーソルキャリアは、プロフェッショナル人材活用の浸透を目的とする新たな取り組み「相互副業プロジェクト」を5月22日より開始した。
日本の副業市場を見ると、2022年時点の企業の副業解禁率は50%を超え、自社社員の副業を容認する動きは強まる一方、企業の副業受け入れ容認は16.4%、会社員の副業実施率は7%にとどまるなど、副業人材を受け入れる企業は一部に限定されている。この背景には「情報セキュリティ面での不安」や「受入れのための仕組み(制度)が整っていないことによる不安」など、活用経験がないことから生じる不安の壁があるからだという。
同プロジェクトはこの不安を払拭する。企業間での相互副業は企業同士の公式な副業であることで、「情報管理」「副業実践者・受け入れ企業の心理的安全性」を担保。加えて、副業人材の受け入れにより多様な人材の確保を実現するほか、副業実施社員の成長(リスキリング)により送り出し企業の成長にもつながることが、事前の実証実験で明らかになっているとする。
パーソルキャリアは、相互副業をより多くの企業に行ってもらうためのサービスとして、「相互副業マッチングプラットフォーム」を7月にプレリリースする。このプラットフォームでは、自社の副業希望者の受け付け、他社からの副業受け入れの募集、相互副業実践企業同士のクローズ環境でのマッチング、副業の活動管理、副業人材の送り出し・受け入れを通したスキルの可視化までを一貫して実現するという。
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