ワークデイは、記者説明会を5月30日に開催。Workdayのグローバル 製品戦略担当プレジデントであるNeil Jensen(ニール・ジェンセン)氏が登壇した。
Neil Jensen氏によると、同社の顧客数は1万社を超え、Workday HCMの導入数は5250社以上、ユーザーは6500万人に上るという。同社は2月にHiredScoreの買収を発表しており、その狙いを次のように説明した。
「買収に至った最大の理由は、彼らが日本市場に特化した製品開発を進めていたことです。14万件以上の履歴書データを抱えているだけでなく、非常に複雑な和暦や日本特有の自己PRなどのデータも取り込んでいます」(Neil Jensen氏)
また、同社が投資する優先事項の1つとしてAIを挙げ、Workdayでは社員と職種のマッチングなどで2014年からAIを用いていたと、AI実装のパイオニアであることを強調した。
「Workdayでは年間3000万件の職務記述書が作成されていますが、1件を完成させるのに1~2時間ほどかかっていることが分かっています。しかし、生成AIを活用することで、数分にまで短縮できるでしょう。この機能はすでに本番環境に実装しており、アーリーアダプターの企業へ提供しています」(Neil Jensen氏)
なお、次図の項目で生成AIの機能追加を進めているという。開発が済み次第、日本でも順次利用できるようになるとNeil Jensen氏は笑顔を見せた。
「私たちは、生成AIを導入することで劇的にユーザー体験が向上すると確信しています。担当者は、何度もクリックして情報を探すのではなく、会話をするようにデータが得られるようになるでしょう」(Neil Jensen氏)
Neil Jensen氏は今後、検索とタスクの実行を簡単にしていくとして、Workdayで業務を進めるべき時代が到来していると説明会を締めくくった。
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