ポテンシャル採用のメリットを享受できるのは母集団の集まる人気企業だけ
求職者の過去の経験やスキルではなく、潜在能力を重視する「ポテンシャル採用」という言葉がここ数年で定着し始めてきています。第二新卒もポテンシャル枠として採用することで、企業としては新卒で取り切れなかった人数の確保ができるという点や、幅広い層/異なるタイプの求職者と接触できるという点でメリットがあり、求職者としてもチャンスが増えるため、互いにとって画期的な手法といえます。
しかし、このようにポテンシャル採用という言い方で20代の“若手優秀層”を集め、実際に獲得までできるのは、放っておいても母集団が集まる人気企業に限ってのことです。知名度の高い企業はこうしたPRをガンガン行って、若手優秀層に「自分でも行けるかもしれない」と思ってもらい、間口広く応募者を集めるのが得策です。
そこまで知名度のない企業が同じように「ポテンシャル採用」という単語で第二新卒を採用しにいこうとしても、基準に満たない候補者がたまに応募してくるくらいでしょう。