ミイダスと朝日新聞社は、「はたらく人ファーストアワード2024」の授賞式を2月26日に開催した。同アワードは従業員を大切にしている企業を称え、その取り組みを発信することで、より「はたらく人ファースト」な働き方を推進することを目的とする。
同アワードでは、2024年6月10日~2024年10月31日の募集期間中にエントリーした1727社の企業を対象に、はたらきがいサーベイの実施結果およびインタビューによる選考を経て、最終選考として審査員の審査を実施。そのうえで最も優れた取り組みである「Gold」3社をはじめ、「Silver」8社、「Bronze」9社、「White」46社を決定した。
授賞式にはGold、Silverの受賞企業11社が招かれ、登壇した。Gold、Silverの受賞企業は次のとおり。
Gold受賞企業
- 医療法人社団洛和会(京都府)
- ●審査員のコメント
- 「しっかりとしたコンセプトを持った施策設計」と「思想に基づく一貫性ある取り組み」を高く評価しました。自社の理念を反映した施策が展開されている点が素晴らしいです。
- トップと現場の対話やエンゲージメントサーベイ活用を重視し、従業員の声を施策に反映。「おむつ定期便」「不妊治療支援」「まごたん休暇」などの子育て支援や「AIアシスタントを活用したDX推進」「社内副業制度」「婚活イベント」など、多様なニーズに対応した施策がはたらきがいを高めています。その結果、離職率の低下や新卒採用の確保といった具体的な成果に結びついています。
- 厳しい医療福祉業界においても、はたらきがいの向上を実現するモデルケースとして大変参考となる取り組みです。
- ネクスキャット株式会社(東京都)
- ●審査員のコメント
- 「何をやるかより誰とやるか」を重視し、5つの自由(場所・環境・距離感・時間・キャリアプラン)を掲げた柔軟な勤務体系と、暗黙知を形式知化する徹底したドキュメント文化を基盤に、属人化を防ぎながら効率的な情報共有を実現。これにより、従業員が休みやすく、はたらきやすい環境を整備している点を高く評価しました。
- 全員フルリモートながら、日本以外の従業員とも時差を超えた円滑なコミュニケーションが取れる仕組みを構築し「会社・仕事との距離感の自由」を通じて多様なはたらき方を認め、従業員の活躍を促進しています。また、雑談を促進する仕組みや従業員の声を拾い上げる仕組みも、エンゲージメント向上に寄与しています。
- 自由と責任を両立させた文化は、多様なはたらき方の可能性を広げるモデルケースとなります。
- 株式会社フロンティアエデュケーショナルパートナー(埼玉県)
- ●審査員のコメント
- 取り組みから経営者の熱意と優しさが伝わります。自社の仕事に誇りを持ち、対人関係を大切にしながら育てる姿勢は、特に教育事業を行う会社には必要不可欠だと感じました。
- 生徒の成長とはたらく先生の成長を一体として考え、先生のはたらきがいを高める取り組みを実践しています。「目指せ塾のディズニーランド」というビジョンを掲げ、仕事への考え方や姿勢を見直す「ジョブ・クラフティング」の視点から業務の意味を再構築し、やりがいを創出。生徒からの「ありがとう」がもらえるように先生のコミュニケーションを後押しする姿勢は素晴らしく、その結果先生は意欲的にはたらき、お客さまである生徒や親からの評価も得られるという好循環を生み出しています。
- 1on1面談やアンケートを通じて従業員の声を反映し、共に成長する文化を醸成し、組織運営を粛々と実施する姿勢を高く評価しました。
Silver受賞企業
- 株式会社風間商事(埼玉県)
- 株式会社田名部組(青森県)
- 株式会社ノーブデンス(大阪府)
- 株式会社キースト(静岡県)
- 古郡建設株式会社(埼玉県)
- 株式会社川上測量コンサルタント(福井県)
- 株式会社山口建設コンサルタント(山口県)
- 社会福祉法人睦会(青森県)
なお、全受賞企業はミイダスのWebページで確認できる。
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