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HRzine Day 2025 Summer セッションレポート | #10

NECが「新卒中心の採用を脱却」するまでの地道な試行錯誤と、タレント・アクイジションへの進化

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 ジョブ型人材マネジメントを導入する企業が増える中、ながらく人材獲得といえば新卒採用が中心だったNECが、いまではキャリア採用比率50%、年間600名超(いずれもNEC単体)へと急拡大している。その裏側には、「リクルーティング」から「タレント・アクイジション」へと昇華させるべく、ゼロから試行錯誤を重ねた軌跡があった。本記事では、NECのキャリア採用をリードしてきた人材組織開発統括部 タレント・アクイジショングループ ディレクター・大橋康子氏が、HRzine Day 2025 Summerで語った取り組みをレポートする。

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「NECは大丈夫なのか」の声も…… 危機感を抱いたNECの決断とは

 NECという企業が、この数年でいかに変化を遂げてきたのか。大橋氏はセッションの冒頭で、その変革の全体像を示した。同社は現在、営業利益が大きく伸び、株価も右肩上がりに上昇。創業126年目にして過去最高値を更新するなど、力強い成長を遂げている。

大橋 康子氏

大橋 康子(おおはし やすこ)氏

日本電気株式会社 人材組織開発統括部 タレント・アクイジショングループ ディレクター

営業からキャリアをスタートし、新卒、中途採用媒体の立ち上げ・制作に関わる。人事採用コンサル・アウトソーシング企業を経てインハウス人事へ転向。LINE株式会社にて中途採用、HRBPリードの経験を積み、2021年よりNECにて中途採用のディレクターに従事。

 しかし、この成果の裏には苦しい時期があった。

 「2015年から2017年はNECにとって、まさに転換期。事業は厳しく、グローバル展開も成果が出ずに撤退を余儀なくされたケースもありました。

 さらに、2017年に発表した中期経営計画もすぐに見直しを迫られ、『NECは大丈夫なのか』と社内外から問われることも。経営陣も大きな危機感を抱き、2018年から本格的に会社を変えていくフェーズに入ったのです」(大橋氏)

 この低迷からいかに脱却するか。起点となったのがカルチャー変革である。

キャリア採用を本格化し、「実行力を備えた会社」へ変革

 NECは、新卒プロパー中心で多様性に乏しかった組織から、外部の経験や異なる視点を持つ人材を迎え入れるべく、2018年からキャリア採用を本格化。年2回のみだった社内公募を常時応募可能な仕組みに改め、組織の階層もシンプルに再編した。こうした一連のカルチャーチェンジを経て、2024年度にはジョブ型人事制度を導入し、2025年度からはグループ会社への展開も始まっている。

[画像クリックで拡大表示]

 「この5年ほどで、NECは“実行力を備えた会社”へと大きく変わってきたと思います。2021年に入社した私自身も、当時と今とでは別の会社のように感じるほどです。

 私たちの目的は、スピーディーに変化に対応し続け、グローバルで勝ち続けること。ジョブ型はそのための一手段にすぎません。しかし導入によって、戦略を起点に人材の“適時・適所・適材”を実現できる仕組みが整いつつあります」(大橋氏)

[画像クリックで拡大表示]

 NEC流のジョブ型導入は、組織が一方的に人を選ぶのでも、従業員が会社を選ぶだけでもない。双方が「選び、選ばれる関係」を築くための仕組みである。こうした変革を積み重ねることで、NECは確かに姿を変えつつある。「変わり続けることを、変えない」という姿勢を掲げ、その歩みを着実に進めているのだ。

 その最初の1歩となったキャリア採用を、NECはどのように立ち上げ、拡大していったのだろうか。

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この記事の著者

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 優子(ヤマダ ユウコ)

神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/7033 2025/10/28 08:00

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