Workdayは2025年9月16日(米国時間)、新たなデータレイヤー「Workday Data Cloud」を発表した。従来の分析プラットフォームや業務システムと連携することで、組織が人事・財務データが持つ戦略的価値を最大限に活用することを支援する。
今回の発表では、Snowflake、Databricks、Salesforceとのパートナーシップも併せて公表した。これにより、Workday プラットフォーム上の人事・財務データへゼロコピーアクセスが実現。同時に顧客データやビジネスデータをWorkday プラットフォームへ取り込める。これにより、費用のかかるデータエクスポートや煩雑なレポート作成、古いデータをコピーする必要がなくなり、クリーンでガバナンスの保たれたデータのみを業務に活用できるようになる。
たとえば、小売業者は従業員エンゲージメントに関するWorkdayのデータと店舗業績に関するSnowflakeのデータを組み合わせることで、最も売上を牽引しているチームを把握できる。財務部門では、Workdayの財務データをDatabricks内の市場・リスク・販売データと統合することで、リアルタイム予測やシナリオプランニングが可能になる。人事部責任者は、製品販売データ、販売目標達成率などの営業部門のKPI、Salesforce上にある問い合わせ対応時間といった業務指標を用いて、Workdayの人材定着率や人事評価に関するより深い洞察を得られる。
Workday Data Cloudは、2026年前半にアーリーアダプターの顧客へ提供を開始。2026年後半には一般提供を開始する予定だ。
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