はじめに
皆様、こんにちは。taskey株式会社でWebアプリケーションのフロントエンド開発を担当する深見といいます。25歳の若手も若手のエンジニアですが、読み終わるまでの約5分間お付き合いください。
大学時代は土木(環境、景観工学、情報)を専攻していましたが、長いスパンで1つの大きなものを作る土木業界より、小さいものをスピード感をもって作っていけるWeb業界に憧れを感じ、この業界に就職。新卒で入った会社では、新規ソーシャルゲームのフロントエンド開発を担当し、レイアウトのマークアップやオープニングアニメーションを作成しました。
その後、スマートフォン小説投稿サイト「taskey」を運営する現在の会社に、創業メンバーとしてジョイン。現在は、ユーザーさんに最高の体験をしていただけるよう、日々HTML5を使ってフロントエンドの開発を続けています!
ご存じのとおり、フロントエンド界隈の技術進歩は非常に速く、新しい知識や技術に触れないと取り残されてしまうので大変ですが、他に替えられない楽しさがあります。僕はフロントエンドエンジニアという職業を強くお勧めします!
そもそもHTML5って何?
現在、多くのWebページがHTML5に対応して作られるようになりました。ところで、HTML5とは一体何でしょう?
日常的にHTML5を使用していて感じる解釈だと、HTML5とは、HTML5(HTMLのver.5)、CSS3(CSSのver.3)、JavaScriptの3つを合わせたものと理解して問題はないと思います。これはつまり、「HTML5を使って何かを作る」というのは、「HTML5、CSS3、JavaScriptを使って何かを作る」という意味だということです。過去に、「HTML5で作るゲーム」のようなタイトルの本を買って「え、divタグとか書くだけでゲームが作れるんじゃないの? 騙された!」と思った苦い経験があるのですが、同じ経験した方は他にもいらっしゃるんじゃないでしょうか。
さて、HTML5はどこでどのように使われているのでしょうか。HTML5でできることをいくつか書き出してみました。
- スマートフォンに対応したWebサイトが作れる(Media Queries)
- 角丸やグラデーションなど多彩な表現ができる(CSS3)
- アニメーションを作成できる(CSS animation)
- 動画や音声をプラグインなしで再生できる(videoタグ、audioタグ)
こうやって書き出してみるとわかりますが、HTML5が出る前にはスマートフォン向けのWebサイトはなく、アニメーションはCSSではなくJavaScriptで実装し、動画を再生するためだけにFlash Playerを使っていたんですね。
ちなみに、本稿で受験体験記を紹介する「HTML5プロフェッショナル認定試験」のトップページでも、上記で上げた項目のうち、
- スマートフォンに対応したWebサイト
- 角丸
- アニメーション
などが使用されています。
仕事柄、僕は毎日さまざまなWebページを見ていますが、新しく出てくるものはほとんどHTML5で作られているようです。
HTML5プロフェッショナル認定試験って何?
さて、世間には、HTML5に精通していることを証明してくれる認定資格があります。それが「HTML5プロフェッショナル認定資格」です。
HTML5プロフェッショナル認定資格には「レベル1」と「レベル2」の2つのレベルがあります。
レベル1:HTML5に関する知識が幅広く問われる試験
- Webの基礎知識
- CSS3
- 要素
- レスポンシブWebデザイン
- オフラインWebアプリケーション(概要とマニフェスト)
- …
レベル2:HTML5に関する知識+JavaScriptに関する深い知識
- JavaScript
- WebブラウザにおけるJavaScript API
- グラフィックス
- Session History and Navigation
- Web Workers
- パフォーマンス
- …
レベル1では基本的にHTML5の知識を全体的に問われるのに対し、レベル2ではJavaScriptに関する深い知識を問われます。マークアップなどを勉強している方はレベル1、JavaScriptなどを用いてリッチなWebアプリケーションを作っている方はレベル2[1]が該当レベルになります。ちなみに、僕はレベル2まで取得しましたが、JavaScriptが苦手で苦労しました(苦笑)
次ページでは、僕がどのようにしてHTML5プロフェッショナル認定試験に合格したか、その勉強法などをご紹介します。
注
[1]: レベル1を取得していないと、レベル2は受験できません。