採用マーケティングとは、自社の戦略に基づいた「採用ターゲットとなる人材」にとって魅力となる自社の情報をメディア、イベント、社員紹介などさまざまなチャネルを通じて発信し、長期的な関係性を築くことで採用につなげる採用手法のこと。人材採用がいっそう困難になる中、転職潜在層が転職を考えたとき、まず自社を想起してもらうための活動としていま注目が集まっているという。
また、CRMとは企業への潜在候補者を人材プールの中で管理し継続的に関係を構築することで、求人条件に応じた経験・スキルや転職意向度をもとに人材を探し出すことができる仕組みのこと。様々な施策で接触した潜在的な候補者のデータは属人的に管理している場合が多く、出会った優秀な人材を採用まで導く手法は確立されていない状況を改善する。
採用マーケティングに、いわゆるマーケティングツールを使用している企業もあるが、同社によれば、採用に特化したツールではないため、仕様の理解や設定などツールを使いこなすにはマーケターとしての専門的な知識を要するなど、担当者に大きな負担がかかっていた。「HITO-Link CRM」はマーケティング初心者でも簡単に利用できるよう、ペルソナ・プロセス設計機能やナーチャリング状況の観察機能、マーケティングオートメーション機能など様々な機能を搭載するという。これにより、イベントなどで接点を持った候補者について、閲覧した自社ホームページやブログ、SNS上に掲載しているイベント参加情報、職歴、希望職種、属性データなどから興味・関心事を抽出し、その人が求める情報を適切なタイミングで提供できるようにする。これにより、自社を転職先としてまず想起する存在に高めていける。
また、「HITO-Link CRM」の使い方だけでなく、コミュニケーションプランの設計や求職者の行動によって異なるマーケティング手法について学べる3日間のトレーニングも提供。人事担当者だけでなく、採用に関わる現場の責任者や社員を巻き込んだワークショップを実施するため、導入後すぐに採用マーケティングの活動を実行できるという。
日 | 対象 | 詳細 |
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1日目 | 人事担当者 | 採用マーケティングについて、目標設定やペルソナ設定、コミュニケーションプランの設計 |
2日目 | 人事担当者+事業責任者 | 採用課題の整理・ジョブディスクリプション作成・各フェーズのワークフロー設計 |
3日目 | 人事担当者+事業責任者+社員 | 採用マーケティングノウハウ、採用マーケティングの事例紹介、CRMの基本操作・SNS、Slackとの連携方法など |
今後、データ活用によるレコメンド機能の搭載などの機能拡張を予定。ホームページやブログなどの閲覧データをもとに、エンゲージ状況をスコアリングし、注力すべき候補者をHITO-Link CRM上で提案する機能など、データを活用した提案機能を実装予定としている。