同調査は8月23日~26日に実施され、20代・30代のdoda会員から331件の回答を集めた。
「仕事にやりがいは欲しいですか?」「仕事を通して成長したいですか?」「仕事を頑張ってお金を稼ぎたいですか?」と質問したところ、全ての質問に対して「そう思う」と回答した人は60%を超える結果に。「少しそう思う」を合わせると、90%近くが「やりがい」や「成長」を求めつつ、「しっかりと稼ぎたい」と考えていることが明らかになった。プライベート重視と思われがちな20代・30代だが、実際は「仕事へのモチベーションが高く、やる気も十分にある」といえる。
「やりがい」「成長」「稼ぎ」に順位を付けてもらったところ、「やりがい」派(46.5%)と「稼ぎ」派(43.2%)に分かれる結果となった。「やりがい」派からは、「モチベーションの維持や成長のためには『やりがい』が必要」という声が多く聞かれた。「稼ぎ」派からは主に、「生活のためにはまずは稼ぐことが大切」という意見と、「仕事の評価が給与だから、給与が大切」という意見が挙がった。
「プライベートと同じくらい仕事も重要だと思いますか?」という質問に対しては、50.8%が「そう思う」、25.4%が「少しそう思う」と回答する結果となった。「そう思う」「少しそう思う」と回答した人からは、「オンオフのメリハリ」や「仕事とプライベートのバランス」を重視する声が多く挙がったことから、20代・30代の多くは、「プライベートも仕事も、どちらも充実させたい」というバランス重視型であることが分かる。
「適切な業務量を考えるときに最も重視するものは?」という質問に対し、43.8%が「残業時間の少なさ」と回答した。「残業時間が少ない」と感じる境界線は、月10時間以内と回答した人が46.2%、月20時間以内と回答した人が33.8%。20代・30代にとっては、毎日30分~1時間程度の残業が理想といえるのだろう。
ダイレクト・ソーシング ジャーナルはこの結果を踏まえ、次のように述べている。
「20代・30代の『はたらく価値観』において、『オンオフのバランス』『メリハリ』『プライベートも仕事もどちらも大事』は重要なキーワードです。よって、採用選考時に、転職希望者の仕事とプライベートの優先順位などを含めた『はたらく価値観』を確認することで、入社時のミスマッチを最小限に抑えることができるでしょう。そして入社後は、『その価値観を維持しながら働くことができているか』『やりたい仕事ができているか』という視点でフォローを続けることが重要となるでしょう」(ダイレクト・ソーシング ジャーナル)